第2話 1月10日(2日目) 世界史がギシッ!とつまった街

1月10日(2日目)


 7時40分、イギリスで初の目覚め。朝食はコンチネンタルだったが、その割にはいろいろ付いている。 甘いフルーツポンチも添えられている。イギリス人は甘たっるいものが好きなようで、このあと、いろんなところでその感を強くする。

 Oさんに会う。 我々は午前中はバスに乗って観光なので、解散後、ロンドン三越の前で会う約束をする。


 バスでアルバート公像、 ウエストミンスターブリッジ、シティ、ロンドン塔、 タワーブリッジ、 トラファルガー広場、 バッキンガム宮殿と大急ぎで回る。ロンドンに来たのは、これらの名所旧跡が第一の目的ではなかったが、結構、いや、とっても感動した。


 バスから見たレコード屋のウィンドウに、 QUEEN のアルバムのジャケットか飾られているのを見つけたときは、狂喜乱舞 (バスの中だから踊る訳にはいかないが)したのは言うまでもない。


 ピカデリーサーカスという繁華街で昼食後、Oさんと落ち会う。こんどはOさんの案内で、コベントガーデン(東京だと原宿みたいなところ) 、国会議事堂、 ウエストミンスター寺院と見て歩く。特に国会議事堂は中に入って下院の傍聴をした。


 本当は観光目的では入れないのだが、住所にホテルの住所を書き、知らん顔で入ってしまう。(カクヨム用注:若気の至りなのでお許し願いたい) 中で1ヶ所、 ガードマンに何か言われたたが、わからないでいるうちに向こうはあきらめたようだった。 この本会議場は、民主主義の歴史上、大きな意味を持つところで、 教科書や参考書にも載っていることがある。


 もちろん、何をしゃべっているかなんてわからないが、会議の様子を目の前にしているだけで、十分感動的だった。


 いけないいけない。こんなまじめな文章を書くつもりはなかったのに。夜は パブでビールを少々。イギリスのビールは (物にもよるが)日本のよりガスが 少なく、その上日本みたいにギンギンに冷やすことはしないから、人によって は物足りないかもしれない。


が、その分口当たりが優しく、私にとってはこのほうがずっといい。 そのあと中華街を歩き、そしてインド料理で夕食。


 今日は駆け足観光の1日だったが、さすがに世界史 (もちろん西欧中心の今 の世界史教育を受けた身にとっての、だが)がギシッ!とつまった街で、頭がパンクしそうである。 こんなありきたりの感想を書くのはなんか恥ずかしいが、 本当のことだから勘弁してもらおう。


※第3話(3日目)は1月19日朝8時に公開します。Docklands Light Railwayに乗ります。

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