第9話 - 黒竜を退けて姫を救う
神を凌駕するほどの能力を持っている黒竜を倒すことは非常に難しく、神は長い間苦労したが、結局神の剣で黒竜の急所を突いた。
角の真ん中にある急所を突かれた黒竜は、断末魔の悲鳴を上げながら倒れた後もしばらくもがいた。
黒竜が完全に静かになったとき、神は塔の頂上に登った。
3人の姫がオリバーとルナを取り囲んで自分が本物だと言い張っていた。
神が言った。
「黒龍が作っておいた偽物だね。黒龍が死んでも簡単に解けない魔法だよ。」
「じゃあどうしよう?」
オリバーは心配そうに尋ねた。
神はくすくす笑いながら言った。
「オリバー。手に持っている黄金カードを使えよ。」
オリバーは神の黄金カードを持って叫んだ。
「レディラヴェンダート!」
3人の姫のうち、2人の姫の瞳が黒竜の瞳と同じ赤色に変わった。
「お兄ちゃん!真ん中のお姫様は青い瞳だよ。本物のお姫様みたい。」
ルナはかわいい声でぺちゃくちゃしゃべった。
偽の姫たちは神の剣によって姿を消した。
城のてっぺんを覆った暗雲は消え、真っ青な青空に浮かんだ太陽が周囲を輝かせ、美しい花と木々がそれぞれの姿を誇っていた。
救出した姫の美しさは花や宝石に比類のないほどきらびやかだった。
オリバーの心はなぜかどきどきした。
城の外に出た神はルナの手を握ってひとしきり笑い、姫はオリバーを眺めながらはにかんだ笑みを浮かべた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます