第7話 - 黒竜にさらわれた姫を助けに行く
オリバーはレポートを作成するために厚い辞書を探しながら資料を探していた。
突然窓ががらりと開くと、神が緊張した顔で入ってきた。
「どうしたの?」
「オリバー、大変だ。異界の姫が黒竜に拉致されたんだって。早く行って手に入れよう。」
オリバーの腕を引っ張りながら、神は急いで言った。
「何だって?お姫様?黒龍?そんなのどこにあるんだよ。それは全部童話の中に出てくる話なんだよ。」
「絶対に童話の中の話ではない。それが……。」
オリバーは手振りで神の言葉を遮った。
「ちょっと待って。ところでね。神様が直接良いことをして等級を上げずになぜ人間に助けてくれと言うのか?」
「いわばこういうことだ。神が昔に人間を作ったので、神と人間は切っても切れない関係だ。 神が何かを間違った時、他の神が助けることはできない。人間が助けなければならないというのが、ずいぶん前から受け継がれてきた神界の法則だよ。」
「人間は助け合うのに神はなぜだめなの?」
「それは神界の秘密だから漏らせない。」
「そうなの?それなら何が起こっているのか詳しく話してみなさい。」
「拉致された異界の姫はバンダーク王の7番目の娘で、異界の神に嫁ぐことになっていた。ところが、それを嫉妬した黒竜が姫を拉致して塔のてっぺんに閉じ込めてしまった。このことが神界に知られると、姫の婚約者と幼なじみの私が助けなければならないという話が出てきた。」
「黄金カードを使えばいいじゃないか。」
「しかし、私はまだ等級が回復していないので使えない。異界を通過することができないん。君は私と家族だから一緒なら行けるよ。オリバー!早く行って黒竜を倒そう。私も手伝ってあげる。」
オリバーはため息をついた。
「よりによって忙しい時に来て。仕方ない。はい、はい、分かりました。尊敬する神様。」
「黄金カードをしっかり持ってきたよね?オリバー。」
「はい、はい。心配しないでください。」
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