第6話 - 地球の異常気温を解決する

オリバーは試験期間中に勉強するのに目が回る間もなく忙しかった。

グッドマシンもバッドマシンも気にする暇がなかった。

それで神は神界の他の神々やお父さんから見つかるのではないかと非常にはらはらした。


そんなある日。

オリバーは庭に咲いているバラの花に雪が積もっているのを見つけた。

バラの花はほとんど凍って死んでいた。


「いや!6月なのに雪が降るなんてどうしたの?」


他の家の屋根や道路にも白い雪が積もっていた。

ニュースを聞いてみると異常気温で地球のあちこちに夏雪が降ったということだった。

翌日には他の国をはじめオリバーの住む地域にも大雨が降った。

3日目には燃える太陽が燃え盛るような猛暑が訪れた。


オリバーは訪ねてきた神に尋ねた。


「こんなことも君の黄金カードで解決できるのか?」


「こんなに気が利かないなんて。できるかどうか一度やってみて。」


オリバーは黄金のカードをさっと手にした。


「レディラヴェンダート!」


グッドマシンにカードを引っ掻いた時、機械からものすごいスパークが起き、揺れた。

地球を救う重大なことであるだけに、過負荷がかかったのだ。


オリバーの体から光が出た。

庭に出て空に向かってものすごい量の光を放った。


地球の二酸化炭素が分解され,平均値に下がってしまった。

オリバーは空を見た。

猛暑が消えた。

テレビをつけてみた。

海の水温が平均値に下がったという報道が出た。

北欧の気温も正常に下がり、世界各地の台風と洪水が突然消えたとアンカーが熱心に説明していた。


オリバーは笑った。


「これは!思い通りになるカードだね。あなたの等級はどのくらい回復したの?」


「だいぶ回復したね。ありがとう。」


「え!まだ? 地球を救ったのに?」


「もう一度だけ誰かを救えばいい。それでは頼むよ。オリバー。そして天国の良い席はもう任されている。 喜ぶよ。バイバイ。」


オリバーはあの気まぐれな神の言葉を全く信じられなかったが,気分は悪くなかった。


ルナはドアを大きく開けて飛び込んできた。


「神!また見逃したね。一体私と婚約したの? お兄ちゃんと婚約したの?」


「どうして分かったの?」


「神が人間の世界に降りてくればわかる。感じることができるって。ところで、どうしてお兄ちゃんにだけ会って行ったの?」


ルナの頭を優しく撫でてオリバーは言った。



「あなたの婚約者はあなたを心から愛している。今度はお兄さんに用事があってちょっと私だけ会って行ったんだって。」


ルナは口をつんつんと突き出した。


「そうだね。神は幼いけど、人間の世界の大人と同じだから、大人同士で話すことがあるんだね。私も早く大人になりたい。」



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