第2話 - 神のプロポーズ

神はどのように再び行動等級を回復するかを考えた。

人間界で信用等級が良く正義のある心根を持った人を探し、神の黄金カードを預けて良いことをたくさんするようにし、神自身の行動等級を正常数値に戻すしかなかった。

信用等級が良くて正義だと誰にでも与えたところで、神と何の関連もなければ資格がないため、神との何らかの紐を作る必要があった。


まず、自分が好きな女の子のプロフィールを探してみた。



「あ!ルナは幼いからカードが作れないんだ。それなら彼女の家族を一度見なければならない。」


お父さんは信用格付けが悪かった。

カードをやたらにかき回して妻に内緒で返すのに困っていた。


今度はお母さんの信用格付けを見た。

お母さんは最初からクレジットカードを持っていなかった。


「まったく。」


最後にルナの兄オリバーのプロフィールを読んでみた。


「ふむ。20歳の大人で信用格付けもいいし正義感もあるね。この人なら私を助けてくれるだろう。」


その日の夕方。

夕食を終えて自分の部屋に入ってきたルナ。

宿題をしようとノートを開いたら、トントン! 窓をたたく音がした。

不思議に思いながら窓を大きく開けてみると、ローマ時代に出てきそうな白い服を着た茶色の髪の男の子が空中に浮かんでいた。


その男の子が大人しく笑いながら言った。


「入ってもいい?」


ルナは驚いて後ずさりし,小さな声で話した。


「うん。」


男の子が部屋の中に滑り込むように入ってきて、軽く降りた。


「私は神だよ。 突然訪ねてきてとても驚いただろうが、私は確かに神界の神だ。

ルナ。あなたに会いたかったのに、こんなに会えて本当に嬉しいよ。」


ルナはベッドの後ろに隠れて顔を出したまま尋ねた。


「私をどうやって知るんですか? そしてなぜ私に会いたかったのですか?」


「なぜなら、神界から人間界を見下ろすと、あなたがお腹がすいて道に迷った子犬を親切に世話してくれるのを見て、きれいな心遣いをしたんだなと思ったの。そして重要なのは、あなたが私の理想のタイプだから、あなたと結婚したかったんだ。」


ルナはびっくりした。


「結婚?私はまだ子供だよ。」


「ハハハ、知ってるよ。私もまだ10歳しか経ってない。父がこの前引退して神様になったばかりで、まだ足りないけど君のこと好きだよ。神界で私と一緒に暮らそう。ルナ。」


ルナは慌てて部屋の外に飛び出し,お母さんを呼んだ。

ルナが階段をどんどん駆け下りる音を聞きながら、神は鏡を取り出し、髪をきれいに掃いてつぶやいた。


「まったく。女の子たちは恥ずかしがり屋なんだ。」

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