神々の黄金カード

Whitestar

第1話 - バッドマシンを使った神

ここは神階。

最高の神の座から引退した父と父の後を継いで神の座に就いた息子が戦っている。


大声で叫ぶ声が神殿の外まで聞こえた。


「お父さん!私ももう10歳です!私の人生を設計する年になったんです。」


「でもまだ早い!あなたはもう10歳だよ!結婚なんてとんでもない!そして、あなたが惚れた女の子も10歳の子供じゃない!」


「私がよく面倒を見ながら暮らせばいいんです!神の祝福を受ければすぐに育つでしょう!」


「おい、しっかりしろ。君はまだ神になったばかりじゃないか。そして神界にもいい子たちが多いんだって。なぜ人間と結婚しようとするのか。複雑にしないで、お父さんのように女神と結婚しなさい。」


「いやだ!結婚します。すぐにでもやります。」



父が神の頭をぎゅっと叩いた。神の目に涙がにじんだ。

神はドアを蹴って出た。


「 はぁ~ 。」


父は大理石の床が割れるほど大きくため息をついた。


‘ 3時間ほど経てば怒りが解けて帰ってくるだろう。’



ところが、父親の予想は外れた。


神は神界の黄金カードを持っていた。

黄金で作られたカードは、神様が良い行動をするか悪い行動をするかを区分する神様の行動カードだった。


人間界に降りてきた神はずっと怒っていて、腹立ちまぎれに黄金カードを悪いことに使いたいと思っていた。


人間の姿に変身した神は横断歩道に立っていた。

人々は信号を待っていた。


神がにやりと笑った。

神が黄金カードを高く持って


「レディラヴェンダート!」


と叫ぶと、カードから光が出て神の前に手のひらほどの青いグッドマシンと赤いバッドマシンが現れ、神はバッドマシンに黄金カードを引っ掻いた。

すると信号機の赤信号と緑信号が同時に点灯し、点滅して下に出てくるカウントダウン数字も30秒で点いていた。


人々と車が右往左往して騒ぎになってしまった。

交通警察も駆けつけて修羅場になった。

神はくすくす笑って別の場所に歩いた。

神の行動等級が少し削られたが、神はまだ怒っていたので気にしなかった。



鶏の丸焼きが蘇り、このテーブルの上を走り回り、人々を気絶させ、飲んでいたジュースを噴水のようにぱっと跳ね上がらせて人々の顔をびっしょり濡らすなど何時間もバッドマシンで掻いて回る 見たら頭もくらくらして気分も悪かった。


そっと怒りが解けた神が黄金カードを見ると、下限線に達していた。

もはや黄金カードを使うことができなくなったのだ。

やばい。

神の資格を剥奪されるかもしれない。

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