第3話 希望



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開花の儀の結果は最悪だった。



他の家族や子供が僕を嘲笑い見下す中、唯一僕の家族だけは優しく接してくれた。



もちろん可愛そうだからという理由ではない



無能だって努力すれば天才になれる。



家族は皆そう思っているのだ。



実際、お母さんだって最初は無能だと言われていたのだ。



だから家族だけは自分に優しいのである。



さて、僕は中学校に行くのをやめた。



なぜなら中学校は居心地が悪いし、なにより一人で行動したほうが


僕にとって効率がいいからだ。


効率がいいとは、ダンジョンに潜るときのことである。


ダンジョンに潜るときに、パーティーを組んでいると


魔物一匹を倒したときの経験値が分割される。


しかしソロでダンジョンに潜る方が経験値は分割されない。


まあ、ソロで潜るのは危険が伴うのだが。


俺はその危険を伴ってでも経験値をたくさん手に入れたい。


つまり、そういうことだ。強くなりたい。


幸い家には俺の兄さん、姉さんが集めたスクロールという、


持って魔力を流すだけでスクロールに描かれている魔法が使える物がある。


しかし俺は自分の魔法を育てたいので、スクロールは緊急時だけしか使わないことにする。



☆☆☆☆



俺は今ダンジョンの眼の前に立っている。


ここは目黒区のダンジョン、通称目黒ダンジョンだ。


名前がそのまんまなんだよな。


今日ダンジョンに来たのは空間魔法Lv.1で使える空間圧縮を試すため。

ダンジョンて言っても一見ただの洞窟にみえる。

ダンジョンを間近で見るのは久しぶりなため緊張するが、それを抑えるため無駄に数回ジャンプしながらダンジョンの一階層に入る。


ダンジョンの入口はホント広そうな洞窟みたいなのに地下には伸びてない。

厳密にはどっかの世界に繋がっている。と言われている。

科学者の中にはとってもやばい異世界に繋がっているんじゃないか、

だからダンジョンを埋めろ、なんて言っている人もいる。

ちなみに俺は、

「ダンジョンはどっかの異世界に続いてて、その異世界にいる魔王が

 地球に進行するためにダンジョンを作ったんじゃないか派」だ。


さて、少し一階層をうろついていると、通路の曲がり角にスライムが

一匹いるのが見えた。


(どっかの外国の上級ダンジョンは一つの階層がとても広く、空まであったそうだ。 

 そして赤い丸と白が国旗に入っている国の目黒ダンジョンという名のダンジョンは

 通路が狭くて一つの階層も小さく、たくさんのスライムしか出ないそうだ)


スライムは多くの小説やアニメなどで雑魚キャラとして出されるが、

この世界のスライムは雑魚じゃない。

なぜなら酸を出すことができるからだ。

正確にはスライムが歩いているときに地面と触れるところから酸を出す。


そしてスライムは飛びかかることができる。

スライムが顔についてしまえば顔が溶けて病院送り。

つまり気をつけることはスライムに飛びつかれないようにする事と

スライムをいつ斬るかのタイミングだけなのだ。


解説?をしているうちにスライムが攻撃モーション、飛びかかる攻撃をする予備動作に入った。


この予備動作は、ようtubeのLIVE配信で見たが、

スライムが後ろ重心になって前側がぺしゃんこになるところが可愛いんだよな。

だが、その隙を見逃す俺ではない。


空間魔法のLv.1 【空間圧縮】を発動しようとしながら、メイン武器である短剣をスライムに向けて剣を振り回す。

全部空を切ってしまったが(恥)、いいかんじに牽制できた。と思う。


しかしスライムが飛びかかってきてしまったので、

【空間圧縮】を使ってスライムと俺との間の空間を圧縮する。


するとスライムが圧縮したところにぶつかった途端、

スライムが地面に落ちた。いや、スライムの速度が遅くなって地面に落ちたのだ。


つまり【空間圧縮】は空間を圧縮するだけのものであるとわかった。

だがスライムはただの空間圧縮に負けることがわかった。

実験終了!

スライムくん、君の出番はもう終わりだ。潔く散れッ!


斬ッ


スライムくんを適当に斬って今月の目標を決める。

今日からスライム狩りだ!







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みなさーん

湊きゅんのご飯の食べ方は豚キムチをぶちまけることでーす。

みなさんもキムチをご飯にぶちまけましょう!

そして自分の顔にもぶちまけましょう!


以上ッ 帰ってよし!



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