第24話 残された最後の言葉
小狐との出逢いが、どのような影響を与えていたのか。それは、本人でなければ詳しい事情は
つまり、得ることができたものは一つや二つではなく、運命をも左右する大切なもの。ゆえに、光華の輝きによって繋がれた想いは、今後の人生を過ごす上で大きな助けになるに違いない。
「こん。やっぱり
「心の形?」
「こん。ええ、居なくなる前に教えてくれた最後の言葉……」
『この先、悲しいことや辛いことが沢山あるかも知れない。それでも、諦めず前を向いてさえいれば、いずれ報われる時がやって来るに違いない。さすれば、いつの日か分かち合える者が現れるであろう。だから焦らずに、ゆっくりと心の形を見つけなさい』
こうした心の形について、
「こん。あの言葉の意味。
「僕のこと?」
「こん。そうよ、心の形とは人間が見せる様々な感情。分かち合える者というのは、想いを共感できる友達のような存在。私は
「別にいいよ。そんなに感謝されることなんてしていないからね」
姉妹たちの想いを聞いた
「こん。謙遜しなくてもいいわ、
「そんな風に言われると、なんか照れるよね」
面と向かって感謝された
「こん。だからね、もう
「いっ、いや、さっき話したのは彼女じゃなくて、友達だからね!」
「こん。
「ちょっ……もう勘弁してよ」
これにより、琵琶湖の湖面は陽の光に照らされ、何とも趣ある幻想的な雰囲気に包まれた。そんな中、会話も少し落ち着いたようなので、
「そういえばさ、君たちには仲間がいるって言ってたけど、その後はどうしてるの?」
「こん。そうね、そういえば……あれ以来、連絡は途絶えたままだったわ。この感じからだと、残っているのは私達を含めてあと数人……」
この謎について尋ねると、意外な答えが返ってきたのである…………。
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