第14話 真の優しさ
そして最も驚くべきは、
要するに、卓越した熟練者でも許容量らしきものがある。したがって、それ以上の
であるならば、能力次第では幾体もの
しかしながら、ここまでが普通の人間に備わる限界の領域。霊力以上の
だからといって、この力で強制的に従わせるのは難しい。というのも、
主人が
このように、一度血の契約を交わしたならば、双方どちらからも破棄することは困難。もし
ゆえに、こうした事情があるのを知って欲しくて、姉妹は包み隠さず切なる想いを
「という事は……二重の契約は結べず、いつも傍にいることは出来ない。そういう意味だよね」
「こん。そうよ、私達は
「ごん。そうだぞ、
「なるほど……そういう事情があったなんてね」
姉妹から初めて明かされた真実。この事柄に
「こん。本当にごめんなさい。
「ごん。
「二人共、ありがとう。僕にはその気持ちだけで十分。決して君達を従えようとは思っていないよ。友達としてね、一緒にいれたらいいな。そう感じただけ、だから気にしないで」
「こん。その言葉、とても心を救われるわ。胸の内へと伝わる温かい想い、まるで癒やしの
「
それは一連の流れで分かる通り、現在
だとしたら、話の中に出て来た人物は誰のことを言っているのであろう。このように状況がよく理解出来ない
「こん。そうよ、その人はね、幼き頃に彷徨っていた私達を拾いあげ、力や術を授けて下さった偉大なお方。そればかりか、心の本質まで教えてくれた恩師のような存在。だから
過去を想い馳せながら嬉しそうに話し続ける
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