第11話 モフ猫の名前と温泉設備
……広すぎるだろ……
私の目の前には縦20000m、横35000mの私有地が広がっている。これで80金貨は安すぎないか? 町から走って20分(DEX782+補正値55に限る)で雑草ボーボーだけど、私には削除の力があるから問題はない。そう、別の問題がある。「疑似的なマグマをどうやって作るか」だ。
「私、『フェニックス・テュング』が、あるからこれで、ずっと熱を維持しながら作れるよ!」
ライが即答する。早く温泉に入りたいんだな一目見てわかった。
「因みにどんな感じの技?」
ライにたずねると、珍しく魔法陣を展開しながら私の質問に返答する。
「これは魔法の一種だよ! 簡単に言うとねー……。設置型の炎の塊といった方がわかりやすい!」
これまた結構ざっくりとした感じで言ってきたな。
「地下をどうやって掘るか……普通に
まず、私有地に生えている草を削除。次に、円形に500mくらいの深さで地面を削除。これをあと9個。できたらその穴に「フェニックス・テュング」を一個づつ入れて、穴に土と、砕いた岩石をどっさり創造して入れる。この作業で、1200MP消費した。やばいよやばいよ。
「『フェニックステュング』の、元ネタ開示! フェニックスは言わずもがな、テュングは、何語か覚えてないけど確か『卵』という意味だったよ!」
謎のタイミングで入る元ネタ開示。っていうか、元ネタという認識であってるの?
ちなみに砕いた岩石を入れている理由は、ミネラルが美容効果に関係しているので、砕いた岩石を入れることで、美容効果が期待できる、温泉に仕上げられるのです。
マギアで、バケツをひっくり返したような、雨が降らせる。これをする前に現世ネットで買った、傘をさして15分待つ。15分待ったら雨を止めて、7時間くらい待つ。この間にボーテンドダンジョンに行って無双する。ついでに最深部のボス(ゴーレム)も倒す。ゼリーみたいに柔らかかった(?)。
丁度7時間たったので、私有地に戻る。しっかりしみ込んでる。だけど、この調子だと今日は無理だと判断したので、明日また来ることにした。
「クルニャー!」
「ごめんねごめんね、今遊んであげるから!」
「そういえば名前決めてなかったね」
「うーん『クリーム』!」
「ニャー?」
「『バニラ』!」
「『ルーちゃん』」
「あっじゃあルーちゃんで」
「ニャー♪」
流れるように決まった……。ちなみにルーちゃんの名前の由来は、「
私は、ルーちゃんのトイレを削除で片づける。片づけた後は、ご飯を出してルーちゃんにあげる。猫用鰹節を添えて……。
「ムニャムニャムニャ……」
「じゃあ私たちもご飯にする?」
「? そういえばもうそんな時間かー」
今日はマ〇クのハンバーガーなどで済ませる。いつ食べても、ダブルチーズバーガーはおいしい! あと、ポテトとサラダもいただきました。そして、マギライアは私と同じダブルチーズバーガーの虜になりました。
翌日……
「さーて、温泉できてるかなー?」
創造でとても頑丈な棒を作る。そして、マギアの重力操作で重力を棒のところだけ20倍にして震度4くらいの地震を疑似的に起こす。……すると、
バッシャーン!
10か所からお湯の柱が吹き出して、周りに温かい湯気が漂う。
「で、できたー!」
いや、本当にこのやり方で行けるか心配していたけど、本当に行けた!
このままだと普通に入れないので、温泉が湧き出たところに面積約7,850㎡深さ2.5mの円を合計10(一つの源泉に一つずつ)掘って、湧き出ているところに面積7㎠深さ5㎝の円を掘ってそこにパイプを創造。これをあと9個。が、魔力の残りが怪しいので、現世ネットで買った、上位のMP回復ポーションを飲んで再開。
これができたらお湯以外が来ないように、とても小さい穴が開いている蓋を取り付ける。(シャワーの表面みたい)そして、面積が約、7,850㎡の穴の底や内側の壁に、創造でタイルをつけて、……ほんとの本当に完成!
そして、ここを銭湯にしたいので、建物を造る。朱色の柱、エメラルドグリーンの屋根、付け足していったら、大きい神社のような形で、面積が30000㎡の銭湯ができた。結構なスペースが余った……。まぁ、もし足りなかったら魔法で広くするつもりだったけど……。
ちゃっかり木造で、日本の技術が組み込まれていた頑丈な建物だった。なんか創造のサービスいいな。
温泉をもう少し4個くらい増やして、男湯と女湯を分ける。もちろん脱衣所にロッカーをしっかり設備。
あとは、床をしっかりタイルで造って、サウナも設備。もちろん塩サウナと普通のサウナとある。まぁ、サウナのお供の水風呂と、外気浴ができるように、
室内にシャワーを設備。シャンプーとリンス。石鹸も置いておく。
やっと温泉設備が大体終わったので、中の設備の創造に移る。
まず、全身用マッサージチェア。これは必須。あとは岩盤浴場と、畳をおいて、寝ころべる場所。普通にベッドルームも作る。あ、人をだめにするクッションも置いておこう! あとは、観葉植物も必要……そういえばトイレ置いとくの忘れてたな、置いておこう。(おいておくだけで大丈夫だそうです)
そうすること1日後……銭湯が出来ましたー。ちなみに、地下室を作ってそこに、私の部屋と、マギライアの部屋を作ってある。
……よく考えたらおかしすぎるな……。
早速温泉に入ろうと思ったが、私は温泉の泉質によって蕁麻疹が出る。これをどうやって乗り越えよう……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます