第31話斧
それで腹を裂いたら白いウズラの卵のようなものが二つ出て来たしねえ・・・、それはブニョブニョとしていて気持ち悪いからヤモリと一緒に埋めたのさ。」
片開ドアを閉めて施錠したこの部屋は密室と、言って良いほど外部のノイズを遮断していた。
バックヤードの隅に立て掛けてあった斧を手に取りガラガラと紫帆を見下ろし、「香月のマスクは無いよ?さっきお前にキスをしたからねえ・・・。
それと、この斧、先生に使ったヤツ・・・。」
「ヤモリの様に解剖したけど、骨が有って白いウズラの卵は無かったネ・・・。」
紫帆はすべてを理解し、身体全体を使って暴れ出した!
ウッ!ウ、ウ、ウ―「さっきから何言っているのさッ!」
ニヤニヤと嫌らしい笑みから鬼の形相に変わった!
もう白歯を剥き出しにして振り上げた斧を紫帆の腹部目掛けて振り下ろす!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます