第6話礼子の秘密

洗浄が終わり礼子は篠山のメガネを渡すとき、「で、先生・・。何のお話をされていたのですか?」さりげなく聞いてみた。

「今日はね、助教授会がプロフェッサー会議に変わりまして急遽僕が呼ばれたのですよ。」

 篠山が打ち明けた件は、性同一性障害の女性が、性別変更手術を受けて、めでたく男性に変更出来た。が、全摘出した筈の子宮の一部細胞組織が残り元の身体内にて再生したと言う元々男性ではなく女性であったため男性機能が無いとはいえ女性に戻るにも子宮も卵巣もない状態では、戸籍の性別判断を何処で着けるかと、言う事で秘密裏に政府の厚労省の大臣も参加するとあって助教授会は、急遽プロフェッサー会議に変わったという。

「凄く興味が湧くお話しです事。」にこやかに挨拶をしといたが、礼子は心穏やかではなく凪ぎ状態の心中にさざ波が立ち軈て大津波となった。

 

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