第5話メガネ洗浄

前のめりで熱心に談義を交わし、時には唸り時には笑い時には腕組みをして考え込んでいた。

 それに加わろうとツカツカと近寄る明石礼子が、篠山教授の左腕をそっと触れながら左隣に座った。

「お話が弾んでいますわね教授?」

 年季の入った銀縁眼鏡をそっと外し、「洗浄させて頂きます。」

 と、言って席を立ちカウンターへ歩いて行った。

 

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