名前の読み 題材 不
私は出席箱を確認する。今日のアレンジフラワー教室のレッスン生の名前を見ていく。
「
なぜ、「ふわ」と読むのだろうか。
私は隣にいた
「不破さんという名前って「不」と「破」で、「ふわ」って読みますよね。どうしてなんですかね」
「あ。それね。確か前に調べたんだけど。平安時代にハ
「へぇ。そうなんですね」
「何だかんだで言葉って変化させていってるんだね」
私は少し面白いと思った。しかし、由良が知っていると思わず、感心した。
由良は私と同じく、アレンジフラワーの教室をやっている。花の知識もさることながら、言葉の読みの話まで解ると思わなかった。由良が思い出したように口を開く。
「
「何ですか。それ」
「
「それはまたすごい」
「
「よく知っていますね」
「まあ。これ。単なる
「ここまで続き、伝統芸能になっているのもすごいですよね。勉強になります」
私は何気ない疑問から、こんな壮大な歌舞伎の話になると思わなかった。
由良の好奇心の旺盛さには驚くばかりだ。私はこれからなにか、解らないことがあったら由良に聞こうと思った。
了 49:20 題材 不
引用
文化デジタルライブラリー
https://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/modules/kabuki_dic/entry.php?entryid=1263
ヤフー知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10252732935
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