第6話 妹が神の世界?
「凜、お前!!どうやって、こんな事が出来るんだよ?」
俺は、疑問をぶつけてみた。
普通の人間の凜に、兄貴の俺を自分の書いた小説の中に転移させるなど、あり得ないことだ。
《あ~私ね、今ヤバイ状態なの。お兄ちゃんは、私の事故の報告を受けて病院で私のスマホをいじって、この物語を見つけて読みふけってる内に、眠ってしまったの。……で、今は、私はその世界の神なのよ~何て言ったって、私の作った物語の中ですもの》
「オリジナルの世界にしろよ。母ちゃんの持ってたライトノベルの世界だろ?微妙に違うけど」
《だって、オリジナルの世界は作れなかったのよ。お母さんのノベルをお手本にしたわ。そこはね、本来の小説よりも100年くらい前の設定なの。私のレスター君は、本来孤独だけど、みんなと仲よくする世界を、新しく作ったのよ》
凜の声は誇らしげである。
「悪役を君呼びするな! なんで俺なんだよ?俺はあんな奴と仲よく出来るぼど、人間が出来ちゃいないぞ」
《でもお兄ちゃんは、優しいもん。優しいから、私のレスター君と仲よくして欲しいなってね?》
「お前なぁ!!どうすりゃ、この変な世界から帰れるんだ?」
《この世界に暗黒竜を喚んどいたわ。それを倒せば帰れるわ。頑張ってね~ちなみにお兄ちゃんは無敵よ、東方帰りの魔法使いの設定よ》
暗黒竜~!?なんだそれは!!
「凜!!暗黒竜ってなんだよ!?」
(ん?)
凜からの声が途絶えた。
「おい?凜!?凜!!どうしたんだ?」
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