"New mission" for Over works –side-

Episode.1...その後.

 彰子は女子中学生でPuppetを操ることで人を操るのが趣味だったりする、コピー能力の持ち主〈palette〉を操る。ちょっとお茶目な女子中学生だ。渉は男子高校生で、死狂世界の住人を呼び出すのが得意なこのJanneという街のAttacker。死後の世界こと、死狂世界を管理しているのは飯尾武だ。

 渉と、彰子は、大文字陽朗の元へと下り、探偵事務所を営んでいる。

 新しく彼氏として、上司として、毎日がHard scheduleだ。

『貴方、料理を作らせておいて、寝坊するってどういうこと?死狂世界へ送ってやろうかしら』彰子は館の二階で寝坊している大文字陽朗に向かってPalletで目覚まし時計を描いている。

『……そうはいかん。君の目覚まし時計は悪夢だ。彰子君のはいつも冷めているのは私が寝坊しているからか、いやぁ、済まないね』大文字陽朗は、足の生えた目覚まし時計が走って大文字陽朗の眠っていた周辺を大きな声で鳴らし続けられたことを思い出した。あれはたまらない。

『今度は早く起きなさい』

『朝から、生き死にの騒ぎだけは御免だからそうするよ』

『まだ、やってんのか、おい、いちゃいちゃしてないで、武さんみたいに仕事しろよ。彰子俺のもんにして独立するぞ、そこのおっさん』渉が二階に上って来て言った。

『体目当てっていうんだったら、お断りよ、そこのオジサン』

『何、それは駄目だ。分かった、ちょっと待ってくれ。っていうか、ドサクサに紛れて何故私の趣味を暴露しようとするんだね。しかも私の趣味でもなんでもない、ただのLolita complexではないか』

『じゃあ、何が目的なんだオッサン』

『えっ、体が目的なの……!?Puppetでいじるしかないわね』

 そういって、人形を取り出して、ぎゅっと腹を押した。

『ぐえ……私に朝食を食べさせてくれ、頼むから』

 そういうと、クスクスと笑い始めた。

『嘘よ、オジサン』そういって彰子は大文字陽朗の頭を撫でた。

 そんな幸せ(……?)な日々の中で、事件は舞い込んでくる。

 「今回の事件はやっかいでね。吸血鬼が絡んでいるんだ。月夜の晩に現れる迷いの森に、月の光を吸って、血を食らう化け物がいるんだ。知っているかい。その証拠に、血を抜かれた死狂世界の住人達の死骸がその森に巣くっている」

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