第4話 死闘

生きてねと言われたが果たしてどうか。

キングオークのクラスはA+、Aランクのパーティーでやっとの相手だ。

まず試しに火炎弾と雷撃を撃ってみる、若干食らっている様に見える。

試しに接近し、斬撃を繰り出すこちらも同じ。

考える暇はない、なにせあちらは巨体の癖に動きが早い。

「まず視界を奪うか」

接近しながら魔力を溜め斬撃と、ともに雷撃で目を狙う。

流石、A+即座に反応し反撃を狙ってきた。だがこちらも伊達に10年やってない、雷撃の軌道をなんとか右目に当てた。

「"グッゥ"」

反撃をもらってしまった。

骨が結構逝ってるが回復魔法で繋ぐ。耐えれるとしてもあと二発が限界だろう。


キングオークの急所はオークと同じで頭だが、今の俺は限界の力を引き出してやっと倒せるぐらいだ。

帰りのことはグランたちにまかせてベストを尽くそう。


 複合魔法:雷炎刀

複合魔法を使うと魔力が0に近くなるから短期決戦だ。

強化魔法を全身に掛けキングオークに向け走り出した。右に飛び攻撃を仕掛ける。すぐさま反撃がくる。それをギリギリで避ける。

ワンミスが命取りだ。

もうすぐ魔力が残り少ない。何か、ないか。

「魔力を使いきろう」

魔法を使うものが魔力を使い果たしたら命が危ない。

だから魔力を使いきるということは、

正直賭けだ。

ありったけの魔力を使い、自身を強化し、

キングオークに今の最大火力で雷撃、火炎弾

風斬を繰り出す。

キングオークは反撃を繰り出す。

俺はすべて避ける。

一瞬の隙を突き、後頭部目掛け、飛ぶ。

反撃をもらってしまった。

だが俺はそうはいかない、反撃をもらいながらも後頭部を斬ることができた。

でも決定打にはならない。

そこで剣に魔力を集中させ最大火力でもう一度斬った。

「殺った」と思ったが、かろじでキングオークが生きていた。


俺はもう限界だ。



ルナは倒れた。

ルナが最後に見た光景はグランたちの攻撃で倒れたキングオークだった。
















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