第3話 討伐

「作戦を伝える。」

グランは言った

「二人一組にわかれて行動する」

「サンとノエル」

「ミリアと俺」

「そしてルナとレインだ」

やはりこうなったか、はたしてうまくやれるのか。少々不安だ。

「そして、一掃する」

「では、作戦開始!」


俺はレインと合流した。

俺とレインは同ランクだが、初対面でしかも男女二人というのは正直気まずい。

まずは改めて挨拶だな。

「よろしく。足を引っ張らない様に頑張るよ」

俺はあえて普段より大きな声で話した。

「こちらこそよろしく。協力して頑張りましょ」

まぁ大丈夫そうだろう

「よし行こうかレインさん」

「さんなんて要らないよ、言いにくいでしょ戦闘中。私もルナって呼ぶから、レインってよんで。」

少し恥ずかしい

「じゃあレ、レイン行くぞ」

まずは様子を見ながら戦おう。

「早速一体来るぞ」

「了解」

俺はミリアさんやノエルさんには劣るがオークに火炎弾、強化魔法をレインに付与した。

レインは俺の付与と同時に敵に向け走り出し、足と腕を即座に切り落とした。

俺はそれに反応し、先程の二倍の火力で火炎弾を放った。そしてトドメに空中からレインが現れオークの首を切り落とした。


案外冷静だなレインは。


「ナイスだレ、レイン。」

「サポートありがとう」

「次来るぞ」

「了解」



あれから

3体ほど倒したらだろうか順調なはずな気がするが嫌な予感がする。気の所為だと良いが



さらに2体倒したところで俺の嫌な予感は、当たってしまった。

「"レイン後ろに離れろ"」

久しぶりに叫んだ。

一足遅かった

レインが攻撃をくらってしまった。

俺はとっさに、自分に強化魔法をかけ

レインを抱え走り出した。

「いいか、レイン。今後ろにいるのはただのオークじゃないキングオークだ」

「私はまだやれる…」

「お前の気持ちは分かるだが今はお前の命が最優先だ。それに、全速力で逃げても追いつかられる」

「いいか、走りれる分の体力は回復した。グラン達に知らしに行くんだ。時間は俺が稼ぐ、だから行け」

「しかし…」

俺だってできれば死にたくない。でも、将来有望でまだ若いレインには生きてほしい。

「"いいから行け"」

「助けが来るまで生きてね」と言い残しレインは走り出した。


 「さぁどこまで止めれるかな」





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