第3話 能力

 原作主人公であるシオンの能力は、シャレにならない程の怪力を一時的に使える超越身体である、そして、能力には表と裏がありシオンの場合だと表を超越身体だとすると裏は空腹、飢餓、である。そして、楓の裏は常時発動型でカナヅチ、俺の場合はある程度を超えると成長しにくくなるというくらいだ。なので、原作の俺は対して能力を使えずに倒されたのだろう。だが今の俺は普通に成長している、まるでを持っているかのように。前世の俺に能力があったのかどうかは分からない、あくまで、知ることができるのは尾崎花月としての今世だけなのだ。


 そして、この能力と言うものがまた日本人男性の十万人に一人、つまり、約600人と女性の千人に一人、約65000人だけが能力者とということになり結果的に『熾天セフィム』の事務や兵器の整備士以外は全員女性という、そして、スポーツ選手や特殊技能を持っていたりイケメンじゃ無かったり能力を持っていなかったりする男性の立場が低いなんとも世知辛い世の中になっている。まぁ、俺はネームドキャラだから顔はいいんだけどね、というか、モブでも顔がいいキャラが多かったし。


 まぁ、前置きはこのあたりで良いだろう。


「か…月影、ほんとにここで良いんだよな?」


 フードマスクが付いている赤い糸でバラの輪郭が縫われた外套を俺と隣にいる楓『月影』は着ている。そして、その外套のマスクを通して話した俺の声は誰の声か分からない声になって発せられた。


「えぇ、新人の巡回経路はここよ。あと、名前を間違えないでね。」


 月影が俺の質問に答え、そしてそれと同時にくぎを刺された。そして、そんな彼女の声もノイズが混じり誰の声か分からないようになっていた、だが、長年の中がある俺には彼女が不機嫌なのがわかった。


 それから十数分後、俺たちが隠れているビルの下を彼女たち、シオンとその相方である、橘鈴音が通った。


 それからの俺と楓のすることは早く、まず28電磁式小銃をわざと外すように発砲しそして、ビルの上から飛び降りた。


 落下の衝撃?そんなの気にしなくてもいい、ワイヤーが…いや衝撃吸収スーツがあるからな、一般人がパラシュートなしで空挺降下しても大丈夫なように作られているそうだ。


 そして、彼女たちの本当の実戦が幕を開けた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

異能力と怪獣が登場する人気作品の悪の組織の幹部の部下になったので。 haryu @haryuinariyama

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ