プレイグ

カツタメニ

　血の気の多い人間は一定数いるようだ。

　もう十人？十匹ぐらいは片付けた。

　何名かは「はぁはぁ」と痛みに悶えている。

　喰われることも覚悟しながら。

　道を通りたいだけなのに法規制でもあるのか隠せない衝動をぶつけざるを得ない人間達が多い。

　それは誰しも抱えている負の側面なのだろう。

　だがこちらも生きている以上抵抗はやむを得ない。

　素手で挑むのならまだ勇気がある。

　鱗に尾がある自分にそこまでのリスクを犯してまで攻撃する人間も珍しい。

　そこでいつも気絶させる程度の加減をしてしまう。

　武器があれば自制が効かない。

　頼むから素通りして欲しい。

　そうすれば無駄な攻撃もせず、変に目立ちもしないのに。

　何故知性には差があるのだ。

　そこまで私を排他したいのか。

　今度はもっと苛烈な連中が待ち構えていた。

　死ぬつもりはないが手を広げ、無防備なフリをした。

　かかってこい。

　本気なら。

　生きたいのなら逃げてくれ。

　そういっても聞かないのであれば！

　血を求めている生物として人間には広まるだろう。

　分かり合えないと決めつけられるなんて。

　何故、私は産まれてしまったのだ。

　初めて疑問を持ったが理不尽に恨みはない。

　力のある弱い生き物である私を、どうか憎んで欲しい。

　それでも挑まれては戦ってしまう。

　やめてくれと言っても伝わらない。

　死ぬまでこの生き方を続けないといけないのか。

　そこで初めて生物同士だからか、絶望を挑んでくる人間から知り、抵抗し続けるのだった。

　終わる時はもっと老いて不意打ちでやられる。

　きっとこれがプレイグ

　サブタイトル:仮名生物

　あらすじ

　意思を持った生き物すべてが存在意義を問うことも、または存在証明をするために生きるわけではない。

　他に理由はないのだから。

　カツタメニ

　血の気の多い人間は一定数いるようだ。

　もう十人？十匹ぐらいは片付けた。

　何名かははぁはぁと痛みに悶えている。

　喰われることも覚悟しながら。

　道を通りたいだけなのに法規制でもあるのか隠せない衝動をぶつけざるを得ない人間達が多い。

　それは誰しも抱えている負の側面なのだろう。

　だがこちらも生きている以上抵抗はやむを得ない。

　素手で挑むのならまだ勇気がある。

　鱗に尾がある自分にそこまでのリスクを犯してまで攻撃する人間も珍しい。

　そこでいつも気絶させる程度の加減をしてしまう。

　武器があれば自制が効かない。

　頼むから素通りして欲しい。

　そうすれば無駄な攻撃もせず、変に目立ちもしないのに。

　何故知性には差があるのだ。

　そこまで私を排他したいのか。

　今度はもっと苛烈な連中が待ち構えていた。

　死ぬつもりはないが手を広げ、無防備なフリをした。

　かかってこい。

　本気なら。

　生きたいのなら逃げてくれ。

　そういっても聞かないのであれば！

　血を求めている生物として人間には広まるだろう。

　分かり合えないと決めつけられるなんて。

　何故、私は産まれてしまったのだ。

　初めて疑問を持ったが理不尽に恨みはない。

　力のある弱い生き物である私を、どうか憎んで欲しい。

　それでも挑まれては戦ってしまう。

　やめてくれと言っても伝わらない。

　死ぬまでこの生き方を続けないといけないのか。

　そこで初めて生物同士だからか、絶望を挑んでくる人間から知り、抵抗し続けるのだった。

　終わる時はもっと老いて不意打ちでやられる。

　きっとこれが遺伝子。