第4話 暗闇に咲くチューリップ

 陽馬が転校してきてから一か月が経った。隣のクラスの女子に告白をされたあの日以降、この一か月間は陽馬への告白が毎日のように行われていた。ある女子は放課後の教室で、ある女子は朝の図書室で、学校のあらゆる場所で陽馬は告白されまくった。しかも、告白は同級生だけに留まらず、先輩や後輩からも行われた。

「お待たせ。今日もまたせて悪いな」

「いいよ。毎日お疲れ様」

「俺の気持ちわかってくれるのは勇希しかいないな」

「そんなことないよ。じゃあ、帰ろうか」

「だな。俺も今日は早く帰って課題やんなきゃだし」

誰もいない教室を出る。今日も廊下では女子たちが列を成して、陽馬のことを追いかけてくる。

「あの子たち毎日付いてくるね。陽馬はどう思う?」

「俺が歩くだけで、ほかの人の迷惑になるからな。その辺を早く理解して欲しいんだけど」

少し呆れた口調で答える。

「だよね。先生も見て見ぬふりして、全然注意してくれないし」

「大丈夫。俺が明日ビシッと注意してやっからよ」

「頼りになるよ。男の僕でも、陽馬のそういうとこに憧れる」

陽馬は、恥ずかしがり屋の髪の毛に隠した耳をピクッと動かした。

 玄関から外に出る。太陽は僕らの身体を照らしてく。

「陽馬、毎日告白されるってどんな気分なの? 気になるんだけど」

車道側を歩く陽馬に興味本位で聞いた。少し悩んでから、つまらなそうに答えた。

「どんなに可愛くても、どんなに綺麗でも、どんなに性格が良くても、付き合いたいとは思わない。正直、告白されるのも飽きてきた」

予想していなかった回答内容に、なぜか僕の方が照れてしまう。告白したわけでもないのに。

「飽きるんだ。僕、そんな体験したことないからわかんないけど」

「前のときもそうだったけど、今でもみんな、『好きです。付き合ってください!』って、一緒過ぎて、五人目ぐらいからその言葉聞くのも、もううんざりさ」

陽馬は唇を艶めかせ笑っていた。僕が笑うと失礼だと思ったのだが、陽馬の気持ちを想像するだけで面白くなり、我慢していたものを吹き出すかのように笑ってしまう。

「でも、毎回待ち合わせ場所に行くってすごいよね。飽きてるんだろ?」

僕は半分冷たい言い方で聞いてみる。

「飽きたけど、一応聞いてやるかっていう気持ちはまだ残ってるみたいでさ。でも、この先告白されようと、俺はずっと断り続ける」

真面目なトーンで答えた陽馬。何かを決意しているように話す姿に、ちょっとだけ心を奪われる。何を決意しているのか、表情から伺うことはできないけれど。

「なんで?」

「俺には、彼女以上に守ってやりたいって思う人がいるんだ。だから、断り続ける」

「それって、こっち来る前まで好きだった人とか?」

「……」

陽馬は黙った。それに対して、僕は何も言うことができなかった。軽い気持ちで聞いてしまった自分が悪いのに。なぜすぐに謝らなかったのだろうかと後悔したが、気付いたときには遅かった。陽馬は目の下を擦り、「勇希、ごめん。俺、今日こっち行く用事あって」と、いつも通る分かれ道の反対側を指差す。顔は下を向いたまま。

「そっか。僕はこっち行くね。じゃあ、また明日」

「うん、またな」

いつもの分かれ道で手を振って別れる。太陽は陽馬の背中を照らす。


 母が料理を作る音で目が覚め、寝ぼけたままも目でスマホの画面を見る。画面には6:55と表示されていた。スマホを持ったままベッドから飛び降り、勢いそのままにクローゼットから制服を取り出す。外では一羽のカラスが忙しなく鳴いている。バッグに教科書を入れ、上から体操服を詰め込んでから部屋のドアを閉めた。

「おはよう、勇希。どうしたの、そんなに慌てて」

「おはよう。久しぶりに寝坊して慌ててんの」

「まあ、そういう日もあるよ。ご飯できてるから食べて」

「うん、ありがと」

洗濯物をカゴに入れ、急いで歯磨きを済まし、身支度を整える。鏡に映る僕は、少し疲れていた。走ってリビングに戻り、準備された朝食を食べる。母は「よく噛んで食べないと」と言ってくる。「わかってる」と答えるものの、陽馬を待たすわけにはいかない、という気持ちが強く、今は母の忠告を素直に聞けずにいる。

「ごちそうさまでした」

空になった食器をテーブルの上に残したまま、カバンを背負う。

「行ってきます!」

「行ってらっしゃい。気を付けてね」

待ち合わせの時間ギリギリに家を出る。早く動く心臓とは裏腹に、平然を装い、いつものように陽馬を待つ。時間が経つにつれ落ち着いていく心臓。カラスは僕がいることを気にせず、ゴミ捨て場の近くへと足を動かして歩いていく。

 時間になっても来ない陽馬。いつも出てくるアパートの部屋を眺めていると、遠くから僕を呼ぶ声が聞こえた。

「勇希君、おはよう。今日も三好君のこと待ってるの?」

アパートの一階に住む大家婦人がゴミ袋を手に、僕に近づいてくる。

「おはようございます。実は、待ち合わせの時間過ぎてるんですけど、まだ来てなくて」

「三好君なら、昨日帰ってないみたいだけどねぇ」

足取りと同様ゆっくり話す大家さん。僕の心臓はバクバクと跳ねる。

「そう…ですか。ありがとうございます」

「いってらっしゃい」

軽く会釈をして、その場を後にした。

 通学路を走る。横断歩道の信号はずっと青。立ち止まったら何かが終わってしまうのではないかという考えが頭を巡る。同じ制服を着た人たちを追い抜き、学校前の坂を全力で上る横を、通勤してくる教師たちは、車で簡単に通り過ぎていく。

 誰もいない玄関。左右を確認してから自分の下駄箱からすぐ近くにある陽馬の下駄箱の扉に手を伸ばす。ギィィと古びた金属が擦れる音を立てながら開いた扉の先にあったのは、踵部分に三好と書かれた上履きだった。靴を入れる部分は何も入っていなかった。昨日は家に帰らず、そのまま登校していると心のどこかで思っていた。「だめか」と一人呟き、自分の下駄箱の扉を開ける。上履きを取り出そうとしたとき、丸められた紙切れが落ちてきた。くしゃくしゃになった紙を手で拾い上げ、伸ばす。濡れて滲んだ字。タスケテ、とカタカナで書かれていた。紙を手にしたまま玄関を跳び出した。大切な人を助けたい。感情の赴くままに走ったのは初めてだった。

 すれ違う、同じ制服を着た集団。同級生とすれ違っても、誰も僕に声をかけない。強い風に吹かれて葉を散らす街路樹。颯爽と走っていく車。闘いの始まりを告げるかのように鳴り響く着信音。

「はい」

「田代、何してる?」

電話をかけてきたのは陽馬ではなく、久保先生だった。腕時計の針は、予鈴が鳴る時間をさしていた。

「学校に行ってる途中で体調が悪くなって」

少しトーンを下げ、息切れを強調させて答える。

「そうか。いや、登校している途中で帰る田代を見たって生徒から聞いてな。それより、体調悪そうだが大丈夫か?」

「はい、大丈夫です。すみません、欠席の電話できなくて」

「あぁ、まぁ、体調が悪いなら仕方ないな。ゆっくり休めよ」

「はい。ありがとうございます。失礼します」

電話が切れるのを確認し、履歴から母の文字を探し、電話をかける。

「勇希、学校は?」

「お母さん、頼みがある」

「何、どうしたの?」

「実は、陽馬がいなくなって。陽馬を探すために学校サボってる。久保先生には体調が悪いから休むって、嘘ついてる」

「学校から電話かかってきたら、適当に誤魔化せばいいのね」

話がわかる母でよかった。

「ごめん。こんなことで学校サボって」

「友達を心配する気持ちのほうが大事よ。くれぐれも気を付けて。今日、お母さん会社休みだから、何かあったらいつでも電話して」

「ありがとう。じゃ」

 スマホをポケットに入れ、公園を目指して走る。近づくにつれ公園から聞こえるラジオ体操の音楽。広場に老人たちが集まって体操をしていた。制服を着ていると怪しまれることを恐れて、入り口すぐにある公衆トイレに入り、制服の学ランを脱いで、カバンに詰め込む。長袖のシャツに黒色のズボン。これならバレないだろう。そう思いながらパンパンに膨れたバッグを背負い、公園内を走りながら陽馬の姿を探す。老人はラジオ体操終わりの井戸端会議に夢中な様子で、僕を怪しんでいるような素振りは見られない。公園内をくまなく探すも、陽馬の姿はどこにも見当たらなかった。風に靡くチューリップに応援され、午前八時四十分、僕は公園を後にした。

 公園を出て、市街地に向かって走る。市街地はこの町唯一の鉄道駅があり、日中でも多くの人が行き交い、周りにはデパートや多くの飲食店が立ち並ぶエリアとなっている。ここに行けば、自分のような中学生がいても誰かに通報されたりすることは無いだろう。太陽は段々と高い位置に昇る。シャツは徐々に汗で濡れ、背中には首から流れた汗が辿り着く。それでも僕は陽馬を助けるために止まらず走る。十分ぐらい走っていると、町並みは田舎から都会へと変わり、すれ違う人の数も、通り過ぎていく車の数も徐々に増えていく。誰かとぶつかることだけは避けたいと思った瞬間、目の前を歩いてきた男性とぶつかってしまった。

「すみません!」

僕は咄嗟に謝る。しかし、相手は何も言わず僕の顔を覗き込んできた。

「あれ、勇希君だよね?」

ぶつかった相手は、隣の一軒家に住む円谷さんだった。

「こんにちは」

「あれ、こんな時間にどうした。学校は?」

「用事があって。今日休んでるんです」

「そうだったのか」

「円谷さん、すいません。このこと、黙っておいてもらってもいいですか?」

「もしかして、ズル休みでもしてるのか?」

円谷さんはニヤッと笑う。

「実はそうなんです。でも、用事っていうのは本当なんです」

「大丈夫。誰にも言わないから」

「ありがとうございます。ぶつかってすいませんでした。失礼します」

「はいはい。頑張れよー」

僕は一礼をして円谷さんと別れた。

その後も駅の周りを歩いて陽馬の姿を探す。しかし、同じ制服を着た人はおらず、陽馬のような容姿を持った人もいなかった。何の成果も得られないまま、駅を後にする。足は次第にもつれ始め、腕の力も抜けていく。残りの体力を振り絞り、駅前のベンチに腰掛ける。体力は無残にも減っていた。走りたくても走れない。誰でもいい、陽馬のことを助けてくれ。天に願い、僕は目を閉じた。

 駅前に設置されたスピーカーから流れる正午を告げる音楽で目を覚ます。行き交う人は不思議そうに僕を見ながら過ぎ去っていく。学校はあとニ十分で給食の時間を迎える。空腹のままだと完全な状態で陽馬を探すことができない。そう思った。風は僕の髪の毛をふわりと浮かし、後ろの木の葉を揺らす。気付いたときには、僕はスマホを手にしていた。

 

 「ただいま」

「おかえり。陽馬くん、まだ見つからないの?」

「うん。でも、お昼食べたらまた探しに出かける。今度は制服じゃなくて私服で」

「そう。早く見つかるといいわね」

「部屋行って私服取ってくる」

そう言って洗面所で汚れた手を洗い、部屋で私服に着替える。長袖のシャツにジャージー。いかにも部屋着のような格好だが、今はファッションを気にする余裕はない。  

 着ていた制服を洗濯カゴに入れ、台所に向かう。テーブルには母が作った料理が並べられていた。

「いただきます」 

給食よりも断然美味しい母の手料理を口に運ぶ。しかし、陽馬のことを想像すると食事する手も進まない。僕の心の中を読み取ったかのように、母は僕の手を握り、「陽馬くんのことが心配なのはわかるけど、食べないと探せないよ? だから、今は食べないと」と優しい微笑みを共に語りかけた。

「だよね。ごめん」

電源が切られたポットからお湯が沸いた音が聞こえた。

「ごちそうさまでした。もう行くね」

「そう。あと、わかってると思うけど、タイムリミットは十七時半まで。それまでに見つからなかったら、お母さんの方から学校に連絡するから」

「なんて連絡するつもり?」

「いなくなってることを伝えるだけ。あと、警察にも連絡するから」

「うん。そうだよね…」

「何弱気になってるの? 今、陽馬くんを探してあげられるのは、勇希だけだよ?」

「だよね。僕しか、いないんだよね」

「そうでしょ? だから、時間いっぱい探してあげて」

「そうする。頑張るよ」

母は僕の手を握る。その手は温かく、力強かった。

「学校から何か連絡きたりした?」

「ううん。まだ今のところは来てないよ」

「わかった。じゃ」

「気を付けてね。行ってらっしゃい」

 ポケットにスマホが入っていることを手で触って確認し、リビングを後にする。玄関に置かれた、替えたばかりの芳香剤。それなのに、母の好きな柑橘系の匂いは感じられなかった。芳香剤に、行ってきます、と声をかけようとしたとき、母がリビングから顔を覗かせ、「勇希、傘持った?」と聞いてきた。

「持ってない。え、今日雨降るの?」

「夕方から降るみたいよ」

「そうなんだ。ありがと」

ブリキ缶に入れられた傘を取ると、ほかの傘が倒れ、音を立てる。

「行ってきます」

「行ってらっしゃい」

 扉を開けた瞬間、湿気を含んだ風が身体に纏わりつく。円谷さん家の飼いネコが顔を洗っていた。その姿を電線から眺めるカラスたちは、鈍い声で鳴いている。

 アパートの階段を上り、陽馬の住む部屋の前に立つ。部屋の電気は付いていない。玄関ドアの下部に設置された郵便受けから家の中を覗く。部屋の中に陽馬の姿はなく、荷物も見当たらなかった。ゆっくりと立ち上がりため息をつく。雨風に晒されて塗装が剥げた階段。その上を靴裏に挟まっていた小石がカラカラと軽やかな音を立てて転がる。その音と反するように低い声で吠える犬。遠くの空から聞こえる雷の音。ネコを眺めていたカラスたちは、光を求めて飛んでいく。僕は一人、暗闇へと足を踏み出した。

 軽快に家を飛び出したものの、すぐに足取りが重くなっていき、ついに身体は悲鳴を上げた。自分の体力の無さが仇となった瞬間。いつもの通学路、陽馬と笑いあった公園、近所のコンビニ。どこを探しても陽馬はいなかった。神様の悪戯。神隠し。そんな言葉が頭をよぎる。厚い雲に覆われた心を照らしてくれる太陽は、いつ現れるのだろうかと不安になる。

 暗がりの空の下、黄色い帽子に、色とりどりのランドセルを背負った小学一年生が、僕の前を通り過ぎる。横断歩道の前に立つ、見守り活動中の老人。「気を付けて帰るんだよ」と、黄色い旗を振りながら言う。小学生たちは「はーい」と元気よく手を挙げる。僕は一年生に混じりながら横断歩道を渡っていく。小さな身体に背負われたランドセル。歩く度に背中にくっついたり、離れたりしている。今思えば、僕はこの頃の陽馬について話を聞いたことがなかった。どんな場所で小学生時代を過ごしてきたのか。陽馬の過去について何も知らない。陽馬に合いたい、今すぐにでも。あの丘を、田んぼを越えれば陽馬はきっといる。そう信じて、太陽を求めて。僕は青風に吹かれ、小学生たちに背を向けた。

 田んぼに張られた水に反射する空は、雲だけが映っている。雷鳴と共に迫るタイムリミット。左右の田んぼに挟まれた道路に残されたトラクターのタイヤ痕。乾いた土は流され、その痕も次第に薄くなっていく。雨が僕より先に泣き出した。丘を越え、田んぼも終わりを迎えた先にある公園は、町が管理する花壇と二基のベンチがあるだけ。遊具と言えるものがないからか、それとも雰囲気からか、この公園に寄り着く子供や家族連れはいない。夜になれば、酔っ払いは酒を呑み直し、野良猫は草と戯れるだけの場所。そんな誰も近づこうとしない公園に見えた人影。近づきたいのに足は前に進まない。

 いつしか傘なしでは耐えられないほどの大粒の雨が僕の身体に打ち付けてくる。傘をさし、公園の入り口に立ち、目をぎゅっと閉じる。瞼は強く痙攣する。ここに陽馬がいなければ、僕は負ける。ゆっくりと目を開け、一歩を踏み出した。

 近づいていく人影。傘を後ろに傾け、柄を肩に預ける。僕の目の前に現れた人。それは僕がずっと探していた人だった。やっと会えた。寂しかったよ、陽馬。


 雨に打たれる陽馬の姿は、野に咲く一凛の花のおように、儚さで満たされていた。僕は陽馬の名前を叫ぶ。陽馬はそれに応えるように拳を天に突き上げる。

「陽馬、大丈夫?」

陽馬に傘を差し出す。陽馬はゆっくりと顔を上げる。

「勇希」

得るんだ瞳で僕を見つめる陽馬。傷ができた陽馬の頬も、唇も痛々しく、僕の胸を締め付ける。

「遅すぎだろ…」

「悪かった。待たせて」

「冗談だって」

悪戯に微笑むも、すぐに指で顔を抑えて痛がる。濡れた顔はやけに艶めいている。

「その傷、誰にやられたんだよ」

「昔の知り合いに偶然会ってさ、そいつに」

「昔の知り合い…?」

「勇希には関係ないから。それに、やられたの顔だけだからさ」

「関係ないって、そんなことないだろ」

「……」

僕の口調は激しさを増していく。それは陽馬のことを大切に思っているから。

「僕を頼ってくれよ。僕は、いつだって陽馬の味方なんだよ」

「大丈夫だから。先帰って」

「陽馬、傷の手当だけでもしないと」

陽馬の瞳と濡れた髪から滴る雫が、僕の服を濡らしていく。

「どうしていいか、俺にはわからない。俺は、人に頼るってことができないんだよ」

「陽馬には僕がいる。僕を頼っていいんだよ、それぐらい、わかってくれよ」

瞳から降る大粒の雨。僕は陽馬に身を寄せ、そっと抱きしめる。

「勇希、ごめんな。俺、勇希のこと」

「いいよ。でも、これからは僕のこと少しは頼って。お願いだから」

「ありがとな。勇希」

陽馬は僕が持っている傘の柄をゆっくりと後ろに傾ける。キラキラとした星が光る瞳は、僕の唇を捉えた。近づく雷鳴。熱く高鳴る胸の鼓動は、誰にも止められない。

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