第4話 大丈夫ですか~ 朝ですよ~

 翌日?かどうかは分からない。自称「濁川短ZAC」さん、目覚めたのはそこそこ名の知れている〇〇精神科クリニックの201号室でありました。覗き込んで彼の目線をとらえているのは、ヒメにゃんもどきの平賀院長先生であって、その傍らには婦長の隅田看護婦が付き添っておられました。


 自称短ZACさん、実年齢は50代半ばのはずなんですが、入退院を繰り返しているために、本人も全く意に介してないようです。両親や妻子などの家族がきちんといるにもかかわらず、妄想癖と多重人格の兆候がたびたび発症してしまい、家族や周囲を困らせてしまうのでした。

 唯一の救いは人を傷つけたり物を壊すなどの暴力沙汰には絶対にならないで、夢の世界を散策してしまうのです。それで時に巻き込まれる人は、平賀院長によると、やはり似たような素質を持たれてる方がたが多いようです。


 ちなみに、小太りドラゴンの野間善治爺さんは実在していて体型もそのままであることが分かっています。今回登場したのは風貌だけが似ている職員の方で、症状が出だしたのを見計らって、成りすましていたとの事です。(笑)


 クスリの処方で無事に現実に帰還できたので、婦長と二人の看護婦さんにお世話になりながらしばらく様子を見たのちに家族の所へもどれるとの事みたいです。次があれば、何に変身するのやら?果たして時代は?地中それとも宇宙?・・・などなどと

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短ZAC爺さんの正体は ?(最終章) 妖怪老人びーる男 @post363k

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