第4話服従
「ほら、やってみてください。」
時間がない。ベルトを外し、ズボンを下ろす。なんて滑稽なんだ。
ジャージをそれに巻き付ける。どんどん硬くなるのを感じる。沙織は顔を顰めながらも頬が紅葉している。少しづつ右手を動かす。立ったままするのは初めてだ。
「すまない、緊張してできそうにない。」
「なら、私がやります。」
沙織は躊躇いもなく左手で掴み、ゆっくり一定のテンポで動かし始めた。思わず腰が引ける。
今度は、両手で包むように。特に先の方を刺激する。それに耐えられず僕は近くにあった椅子を手繰り寄せ、座った。
「先輩、どこまで変態なんですか?」
ハッとして椅子の名前を確認する。
〈吉田夏那〉
「いや、これはたまたまで、」
「さっさと私の手で気持ちよくなってください。」
沙織の手の動きが加速する。
「すまん、乾いてて速くされるとちょっと」
「はあ、先輩信じられないです。」
沙織の口からヌルッとした生暖かいものが糸を引いて出てきた。先端に落とされ、溢れたものは横をつたって垂れる。裏筋に沿ってゆっくり舌を滑らせる沙織。先端を舐めながら手を動かされるのは刺激が強すぎた。
もうジャージ越しではない。既に素手になっていた。柔らかく白い手は見るだけで僕を興奮させた。
「もっと硬くなったんですけど。頼んだ私が言うのも変ですけど、ほんとキモいです。」
流石の僕でも傷ついたが、今は絶頂を迎えないことに集中するした。しばらくして遂に僕は耐えられなくなった。
「もう我慢できない。」
今まで見たことのないほどの勢いで発射された先は沙織の手でも口でもない吉田夏那のジャージだった。一瞬思考が停止する。
「あーあ、たくさん付いちゃいましたね。」
まずいことになった。あの不快な匂いが鼻を刺す。
「さあ、どうします?先輩」
勝ちを確信した子供のような表情は僕をゾッとさせた。
口外公害 脊椎 @Aluto9973
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