第二章 第五話

第五話 お姉ちゃん1


和泉 琴、2年生。2の0 


彼女のいいかけた言葉、琴 霊璽。並び替えて霊璽 琴。


霊璽 琴、2年生。本来ならこの学校に通っていた。私の姉。不運な事故で今もまだ、意識不明の重体。事故当時は治療が成功し意識があったものの、その後意識不明の重体に陥ってしまった。


そう私が、中3で受験合格がわかった日、高1だった姉に同じ高校に通えることを伝えようとした日、姉は交通事故にあったのだ。


約1年前


受験合格発表


神山中学校


合格者番号


A12 A16 A20 A25 A31 A33 …

B10 B11 B15 B24 B26 B27 …

C5 C8 C19 C24 C31 C34 …


「え〜っと。Fの12、Fの12、Fの12。あった。合格だぁ〜。やった〜お姉ちゃんに早速お知らせしないとね。」当時の幽香


🎶♬♪♫🎵(携帯の音)


「全然出ないなぁ〜どうしたんだろ?何かあったのかな?」


🎶♬♪♫🎵(携帯の音)


〈おかけになった電話は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません。〉


(携帯のアナウンス音)


「どういうこと?」


🎶♬♪♫🎵(携帯の音)


〈おかけになった電話は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません。〉


(携帯のアナウンス音)


何度かけても同じ結果。本格的に不安になってきた。

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