第一章 第三話

第3話 幽霊部員の私と幽霊な部員の皆


「おはようございます。皆さん。」 


『新田先生。どういうことですか?生身のの娘が来るなんて聞いてませんよ?』


「あらあら。本当ね。確か貴方は・・・」


「1のB。霊璽 幽香です。」


「そうだったわ。でも何で霊璽さんが、ここの部室にいるの?」


「いちゃだめなんですか?私はこの部活に入部しようと思ったんですけど。」


「だめではないけど。ちゃんと部活紹介読んだ?」


「え?どういうことですか?」


「これを見て頂戴。」


そう言って新田先生は私に、部活紹介の紙を見せてきた。


「これが何だって言うんですか?」


「ここをよく見て頂戴。※があるでしょ。」


「あっ、ホントだ。えっと、『※幽霊部員の方大歓迎。生身のの場合は、霊感がある方のみ。』ってどういう意味!?」


「そのままの意味よ。この部活は、幽霊部員大歓迎なの。」


「なら、私も幽霊部員ですよ。中学校まで、部活は入部してから一度も行ってないんですから。」


「幽香さん。そっちじゃないのよ。幽霊部員は、幽霊の部員っていう意味だから。」


「えっそうなんですか!?」


『ふふふ、あはは、アハハ、』幽霊A


『ちょっと、笑いすぎ。』幽霊B


「誰!?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る