第44話 ダンジョン増量
「カグヤ行ったぞ」
「了解!」
カッパをサーベルで斬りつけ倒すと俺の横に降りてくる。
「うん、やっぱり包丁より使いやすい」
「それもどうかと思うが?」
今、極悪ダンジョンにきているが、Sランクダンジョンと同じくらいだからそう難しくないな。
「もうちょっと歯応えがあってもいいんだが」
「ま、これくらいなら1人でも大丈夫よ」
レベルを上げ過ぎたみたいだな。
みんなもこれくらいはやってのけるよな。
「さっさと攻略しようか?」
「そうね、行きましょう」
60階層のダンジョンコアを触って収納する。スキルはもらったが使わないだろうな。裁縫。
外に出るとテレビでは六人がパーティーを組んだことをやっていた。実際は八人なんだけどな。
まぁ観ながら今後の動向を考える。
やはりダンジョン攻略しつつダンジョンを生成するのがいいだろうな。ランクは元通りでいいだろう。そうするとランキングでは上がらなくなってくるのか?
じゃあほどほどに潰してまた生成するのがいいのかな?
「眉間に皺寄せて何考えてるの?」
カグヤにも相談したら、
ほどほどにつぶしてそれから生成するのがいいんじゃないかと言うことを言われた。
まぁそうなるよな。
ダンジョンを生成しないと1割減ってしまうから減ったらまた作るしかないよな。
ダンジョンに携わってるひとの仕事を取ってはいけないしな。
『ダンジョン攻略しましたぁ?』
ユカリからメッセージが届く
「攻略したよっと、これでヨシ!」
『それじゃあ成田空港まで来てください』
「げ、成田まで来いってさ」
「ん。いくしかないでしょ?」
俺たちはタクシーを呼んで成田まで向かうがやはり走った方が早いと途中から走ることにした。
「あ、こっちですよ」
「はぁ、成田で何するんだ?」
「まぁ、デモンストレーションみたいな?」
「は?」
「これでタクマも顔が割れるな」
「マジですか」
「大丈夫っす、最初だけですよ」
「あーしらがパーティー組んだのを発表しないとね」
「はぁ、気が重いぜ」
俺は裏方で良かったのにな。
パーティー魔王は成田空港でモンスターを相手にすると言う事だった。モンスターはスタンピート時に捕まえたやつを研究所に預けてあったらしい。
『グギャオォォォォォ』
「おお、ベヒモスかよ」
「そうなんです、なぜかべヒモスを討伐してくれって、研究所から依頼されまして」
「手がつけられないんじゃ実験もできないんだろうな」
「んじゃ小手調べに俺とカグヤで倒しちまうぞ?」
「どうぞどうぞ」
べヒモスが二重の檻をこわすと、走って俺の方に来た。一閃。
「ギャオォォ!」
「こらタクマ!私の分は?」
「あ、悪いな。つい」
「王の秘宝はでなかったか?」
「べヒモス如きででないだろ?」
「なに?その王の秘宝って?」
「な、なんだお前」
「十六夜か!これはただの噂話だ」
「それ聞かせて」
「くっ、王の秘宝とはこの世を支配できる秘宝のことだ」
「それもう持ってる人知ってる」
「「は?」」
「だ、だれだ!」
「か、買い取るぞ」
「無理、貴方達には渡せないし、これはユニークの話だから」
「な、ユニークだと!」
「これで分かった」
十六夜はタクマの元に飛んでいく。
「タクマのユニークは王の秘宝」
「は?何言ってんだ?」
「噂話」
「ハハッ!十六夜もジョーダン言うようになったのか!」
「むぅ、王ならば妾が必要」
「俺は王じゃないよ」
「私の中では王」
「あははは、ありがとう」
デモンストレーションも終わり、パーティーのお披露目も終わった。
これで世界一位のパーティーが誕生したのだ。
「思いっきり増やしましょうよ」
「なんでだよ!危ないだろ?」
「それを潰していけばいいんすよ」
シンジが言うと、
「まぁ、一理あるな。最初に増やすだけ増やしてあとで少なくしていく方が楽でいい」
タダスケが言う。
・ダンジョンを生成する 1/15
うーん、この増え方だと結構生成しないといけないと思うが。
「大丈夫だって!あーしらが負けるはずないし」
「そうですよ、ちゃんと攻略しますから」
「そうだな、じゃあ生成して行くか」
「まぁ今日本のダンジョンは半分くらいになってるからなんだけどな」
「まじか!え?みんなが攻略したから?」
「そう言う事だ、だから遠慮せず増やせよ?」
よし、増やしてみるか。
東京中にダンジョンを生成して行く。
ヒントアプリも、
・ダンジョン生成 15/15
・ダンジョン生成 30/30
・ダンジョン生成 50/50
となって、実績達成で5割増になった。
これ大丈夫か?
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