第8話 第3階層ボス戦①
大蛇を倒した後美知留とアイリスは世界樹らしき巨木を
目指して森の中を進んで行く。途中大きな蜘蛛とか百足
とかが出て
「「キヤーキヤーあっち行ってこっち来ないでー」」とか
大騒ぎしながら、危なげなく簡単に討伐していった。
視聴者
A「美知アイ姉妹の虫共蹂躙光景だ」
B「虫も殺さぬ顔して虐殺してんじゃね」
C「良いんだ、俺はそれでもアイリスちゃん推しだ。
俺を踏みつぶしてくれー」
A,B「なんか変態が来たぞ」
2人が纏っている防御シールドには常時【
掛かっているので綺麗なままだがそうでもなければ今頃は
虫の体液などで、ぐちゃぐちゃになって異臭を放ってはいる
ことだろう。
「見た目は綺麗でも女の子としてはシャワーを浴びたい
気分だよ」
「いいよ。48度位のお湯でいい?」
「ありがと、それでお願い」
美知留のリクエストに応えてアイリスが湯気をたてながら
2人の頭上から温水シャワーを降らせた。
美少女2人のシャワーシーンが見れると思ってドキドキ
ワクワクした視聴者の男共は衣服を着たままのシャワー
シーンにガッカリしていたが、俺は宣言する。
「俺の目が黒いうちは、2人をグラドルにはさせないぞ」
ざわついていた会議室のスクリーンのコメントが一瞬のうちに
静まり返った。ちょっと威嚇が強すぎたかな。
防御シールドを洗っただけなので、衣服は濡れていない
それでも気分的な問題で、少しは気が晴れたようで
2人は食事の準備を始めた。
「今からちょっと腹ごしらえをします。今日はジャイアント
スネークの照り焼きと、砂サソリの天ぷら、砂ウサギ肉の
唐揚げにパンと砂サソリのスープです」
「デザートにはスライムゼリーのリンゴ果肉入りゼリーと
スライムハニーをたっぷりかけたホットケーキだよ」
「これ全部私たち2人で作りました」
視聴者の声
A[美少女なのに料理もできるなんて最高じゃね]
B「本当に自分達で作ったのかなあパパとママの2人
が作ったんじゃ?]
C[ねえ、2人が料理している動画を配信して!魔物を
どんな風に調理するのか見てみたい」
2人がいかにも美味しそうに食べるのとペロが2人の傍で
物凄い勢いで同じ料理を食べているのを見て食欲を刺激
されたのは視聴者だけではなかった。2人と1匹を中心に
直径及び高さ10メートルのドーム型防御シールドを張って
いたのだがそれを【角の有るゴリラ】の群れが取り囲んで
いた。
食事を終えて食器類やテーブル椅子を収納すると戦闘開始だ。
相手は普通のゴリラではない。羊の様な丸まった2本の
角が生えている時点で魔物確定だ。
奴らの武器は【威嚇の咆哮】と【怪力】
1匹の大きなオスが胸を叩いて大声を上げる。それに応えて
他のゴリラが防御シールドを両手で叩く。
威嚇が効くわけも無く、防御シールドにはヒビ1つ
入らない。ドラゴンが百匹乗っても大丈夫なシールドだから
当然だ。
防御シールドを消して、さあ反撃だ。
美知留が目にも止まらぬ速さで【ロング・マジックハンド】を
繰り出して自分の担当範囲のゴリラをぶちのめしていく。
アイリスは魔力弾を撃って殲滅していく。ペロは縦横無尽に
走り回り、跳び回って鋭い爪と牙と雷魔法で葬って行く。
ゴリラ達は大量の魔石と皮革と肉を残して消えた。
一方的な蹂躙劇だった。
視聴者達も茫然として、声も出ない。
さあ今日中に世界樹に辿り着きたいものだ。
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