｢我こそが､この世界の支配者―――!!!!｣

｢………!?｣

今まで俺が見惚れていたイケメン王子様とは一変し………超イカツイオッサンが現れた!!!!

｢ね､ねぇ…あの人は……誰？｣

俺は魔法少年に尋（たず）ねた。

｢アイツの正体は…魔王･コーネルです!!｣

｢なッ……？｣

なんだッて―――!?!?

―――俺……今まであんなイカツイオッサンに惚れていたのか!?!?

｢フ…フフッ……ハハハ……(黒い涙)｣

｢お…お姫様？どうしたの？｣

そうか…そうか…俺は…あんなオッサンに―――。

ゴゴゴ……と､俺の周りに段々と真っ黒なオーラが現れた……。

｢―――あッ!?｣

｢イ…イヴ様!? ダメッ―――!!!!｣

皆の制止も聞かず､俺は壁から飛び出し､さっき魔王が弾いたアダムの剣を拾った。

｢……イヴ!?｣

｢なッ…何事だ!?｣

｢よくも…よくも……!!!! 俺を騙しやがったな―――!!｣

一人称が｢俺｣になってしまったが､もうそんなの関係ねぇ!!!!

｢俺の恋を……俺のアダム様を全部返せ―――!!!!｣

｢ヒィィッ!?!? くっ……来るなァァァ―――!!!!｣

俺は渾身の力を込めて魔王へ向かって剣を突き刺した―――!!!!

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