第13話 真実

振り返ると……そこに居たのは。


4人の若い戦士達……と―――。


「…もう1人のアダム王子!?!?」

「…えっ?これってど…どう言う事????」


式場が更にざわつき始めた。


「そこに居るのは 私の偽物だ!!!!」

「に、偽物!? 貴方が…本物のアダム王子?じゃあこのアダム王子は―――?」


「今すぐそいつから離れろ、イヴ!!!!」

「―――!?!?」


―――ビュッッ!!!!


アダムは偽物のアダムに向かって剣を投げた!?


「チッ―――!!!!」


―――キィィン!!!!


偽物のアダムは、剣を弾いた。


「お姫様、こっちです!!」

「………!!」


魔法使いの様な少年に腕を引っ張られ、俺は壁の後ろに隠れた。


「ほ…他の皆さんは……!?」

「キララとケイトお姉ちゃんが、お城の外へ逃がしているから大丈夫だよ!!」

「そっか……(良かった。だけど―――)」


「……後少しで姫と国を我のモノに出来たのに―――!!!!」

「…………!?」


アダムの偽物が、段々と姿を現し始めた―――。

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