第12話 結婚式

「あぁ…とても美しいよ イヴ―――」

「あ…ありがとうございます////」


……って、何故照れているんだ俺!?!?


でも、今まで「美しい」とか言われた事が無いから何かちょっと嬉しいな。


「…ア、アダム様も とても素敵です!!」


昨日の格好とは全く違い、男性から見ても「カッコいい」と思うだろう……。

今日のアダム王子は素敵なタキシード姿だ。


「そうか…?ありがとう。我の虜にしてみせると言ったからな。その誓いは守ってみせるさ(爽やかな笑顔)」

「…………ッ!!!!////」


……ズッッキュ―――ン!!!!


その笑顔、素敵過ぎ………!!


…あれ?俺はいつから男に惚れる様になったんだ!?


数時間後――結婚式が始まった。


「新郎・アダムよ、その健やかなるときも、病めるときも妻・イヴを愛す事を誓いますか」


「…誓います」


「新婦・イヴよ。その健やかなるときも、病めるときも夫・アダムを愛す事を誓いますか」


「…は、はい―――」


あ、あれ……?

俺、今「はい」って言っちゃった!?


「良いお返事です……このお二人の結婚に―――」


「……異議あり!!!!!」

「…………!?!?」


式場は、騒然となった!!


異議を申し立てた者とは……?

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