第11話 次の日
…チュンチュン―――。
「う~ん……(もう朝か―――)」
小鳥の
「(何か良く分からない夢だったな。いや、あれは夢……だったのか?)」
本物のイヴ姫らしき人の声が聞こえて、俺に「助かります」と言った。
俺…本当に助かるのか―――?
「おはようございます」
「―――うわぁッ!?」
部屋の隅に、あのメイドが立っていた。
「…どうしました?」
「キ…キミ、い…いつの間に居たの?」
「さっきからずっと居ましたよ」
「うっ……」
全然気付かなかった………。
「……良く眠れましたか?」
「は、はい……」
「今からお着替えを手伝わせて頂きます」
「えっ…着替えなんて、別に1人でも……」
着替えを見られるのは、お姫様になったとは言え、ちょっと恥ずかしい。
※身体は女性でも、中身は男なのだ。
「ウェディングドレスは、お1人でお着替えなさるのは少々大変かと……」
「あ………」
……そうだ。今日俺は、あのイケメン王子様と結婚するんだった。
確かにウェディングドレスは、1人で着替えるのは難しいだろう……。
それにウェディングドレスなんて着たこと無いし。
「えっと…それじゃ、お願いします」
「はい、お任せ下さい!!」
メイドは嬉しそうにニッコリ笑った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます