第8話 戦士達の会話

「ねぇ、どう思う?カイン……」


“カイン”とは、若き男性剣士。

若きながらチームのリーダーである。


「どう…って言われてもな…。国王様の命令だし、一度イヴ様を連れ戻すしか無いのでは?」


カインは、キララの質問に答えた。

“キララ”とは、回復系魔法の使い手の女の子。

4人の中で一番若い戦士で、ちょっとおませさん。


「でも…アダム様が、国を乗っ取るつもりでイヴ様を誘拐するなんて、僕は考えられないよ?」


魔法少年・クロウは顔をしかめた。

“クロウ”は、攻撃系魔法の使い手。

キララよりは歳上だが、少し気弱な子。しかしとても強い魔力を持っている。


「国王が、アダム様とイヴ様を引き離したいのだろう。国王は、イヴ様をとても愛していらっしゃるからな」


ケイトはニッコリ笑った。

“ケイト”は、短剣や拳術の使い手。

男性っぽい話し方だが、チームの頼れるお姉さんみたいな存在だ。


「全く―――困った父親だな……」


4人の戦士は「フフッ……」と苦笑いした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る