第2話 鏡よ鏡…

「(……えっ?)」


鏡に映っていたのは―――ドレスを着ている美しい女性。


胸も……ある―――!?(思わず揉んでしまう)


「(うっ…嘘…だろ―――?)」


これが……俺―――?

まるで お姫様みたいじゃないか!?


何で俺は、お姫様になってしまったんだ!?


「……どうした?」

「あのッ…!! 一体何が起きてるん……ですか!?」


「……忘れたのか?」

「そ……そうみたいです―――」


「そう言えば…この城へ到着する前に そなたの馬車が 事故に遭ったとは聞いたが……」

「(……エエッ!?)」


でも……馬車の事故と俺がお姫様になったのって 関係あるのか!?


「そうか、事故のショックで記憶を喪失したか……」

「そ…それは分かりません……」


「まぁ、先ずは少し落ち着いて。キミ、こちらへお茶とお菓子を」

「……畏まりました」


可愛らしいメイドの子が、俺達にお茶とお菓子を持って来てくれた。


「どうぞ」

「ん……(お…美味しい―――!!!!)」


お茶もお菓子も、今まで食べた事の無い味だった。

俺の様子を見て、男はニッコリ笑った。


「……少し落ち着いたかな?」

「は、はい……すみません……////」

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