三章 6

 それから三日が過ぎた。

 空はもう冬を感じさせるほどに凍えきっていた。

 俺が学校から帰ってくると、マンションの廊下で荻原が待っていた。

 まるで鍵を忘れて部屋には入れなくなっている小学生のようだ、とおれはとっさに思ったものだが、荻原は小学生でもないし、鍵を忘れるタイプの女の子でもない。

 

「どうしたんだ?」

 

 見れば、荻原の足は、おれの部屋の前で釘付けになっていた。

 

「夕飯作りに来た」

「いや、わかるけどな。ちょっと早すぎないか?」

「うーん、ずっと家にいても退屈だし」

 

 荻原はわざわざコートを着ていた。

 俺としては、まだコートが必要な時期だとは思ってなかったんだが、男子と女子では寒さの感じ方が違う。

 荻原がコートを必要だと思う時期と、俺がコートを必要だと思う時期は違うだろう。改めてそれを実感した。

 

「わざわざ待ってたのか」

「うん、ちょっとね」

「何分くらい」

「五分くらい」

「嘘をつけ」

 

 俺は言い切った。

 荻原の手も、鼻も、頬も赤くなっていたし、指に至っては震えている。

 なんでわざわざそこまでして、俺に会いたいと思うのだろうか。

 不思議だ。

 よくわからない。

 

 俺が荻原だったら、多分俺のことをわざわざ待ってないと思う。

 となり同士なんだから、すぐに会えるだろうに。

 ストーカーだと思われてもおかしくない。

 いや、べつに女子が男子を待っている分には、そんなにおかしなことではないのかも知れない。

 男女逆だったら、不審者として通報されかねない。

 俺は鍵を回して、扉を開けた。足を途中でスリッパに突っかけて、荻原に「入れ」と促した。


「お邪魔しまーす!」

 

 荻原が元気よく部屋に入る。俺は壁のスイッチを押して、廊下の電気をつけた。

 ぱっと明るくなった廊下に、俺と荻原の姿。

 なんだか不思議な気分にさせられる。

 同学年の女子と、放課後にひとつの部屋の中にいる。

 それも、恋人同士じゃない。

 そこまで考えて、俺は考えることをやめた。どうにも自分の考えが怖くなってくる。これ以上考えると、下心とか、そっち方面に行きそうな感じがして怖かった。

 

「材料、取ってくるから待っててよ」

 

 じゃあなんで待ってたんだ……。

 おれは思わず突っ込みたくなる。

 べつに材料持って待ってればよかっただろうに。

 

「んじゃ、ちょっと待ってて」

 

 けっきょく、荻原を待つことにした。

 



 二分くらいして戻ってきた。

 

「お待たせ! って言っても、まだご飯の時間じゃないね」

「そうだな」

 

 俺は適当に応えて、椅子の上に座った。

 この時間は特にやることがない。

 荻原がいないときは、いつもこの時間は夕飯とか日用品の買い出しに出かけている。

 だが荻原がいる今、べつに必要なものは全部揃ってしまった。

 トイレットペーパーとかも、なくなったらお互いに貸し借りしている感じだ。

 消耗品だから、貸し借りというのは変か。

 

 だが以前に比べると、荻原との距離はずいぶんと近くなったと感じる。

 隣人……そして、この前、友達になった。

 だがやることといっては、特になにも変わってない。

 いつものように穏やかな時間。

 って考えて、ふと思い出す。まだ一週間も経ってなかったんだっけか。

 

「……ふふん」

「なんだ」

 

 荻原は奇妙な笑みを浮かべると、テレビ画面を指さした。

 どうやら、またゲームをやりたいらしい。そのうちゲーム中毒になってしまいそうで怖いので、『一日三時間まで』とかお触れを出しといた方がいいかもしれない。

 おれは重い腰をゆっくりと上げた。付き合ってやるのも悪くない。

 それにまぁ、俺としてもこの関係性は悪くないと思っている。

 座り込んで、プラグを差し込む。この作業を荻原に覚え込ませると、勝手にやり出しそうで怖いので教えない。だから俺がやってることを、荻原は魔法の作業かなにかだと思っている。

 

 なかなかに見かけないタイプの女子高生だろう。

 今までは、ふつうの女子高生だと思ってたんだが、性格的な部分はまるで違う。

 同学年の、誰も知らない秘密。そういう言い方をすれば聞こえはいいが、……その性格が示すものは『めんどくさい』につきる。

 いや、可愛いと思う瞬間もあるのだが、時々それいきすぎじゃないのか? と思うくらい気を許すことが増えた。

 ゲーム中に眠くなって、俺の肩に倒れ込んでくるとかはいい例だ。

 

 俺としては、悪い気はしない。

 だがせめて、一人の女子高生として、もうちょっと気をはった方がいいのではないか、と思うのだ。

 その瞬間、俺が襲いでもしたら、彼女は言い訳ができない。

 

 …………………………違うか。

 荻原は、それくらい俺を認めてくれていると言うことか。

 俺は、そのレベルの人間なんだろうか、とも思うけどな。

 だが荻原がそう思ってくれるのであれば、荻原に信頼される『俺』であろう、ともまた思うのだ。

 話が逸れたな。夕方までゲームスタートだ。

 



 と思っていた矢先、インターフォンが鳴らされた。

 誰だろう?

 俺は首を傾げると、すぐに扉の方に向かって行った。

 きっと郵便か、宅急便だろう。もしくは宗教勧誘か。

 多いよな宗教勧誘。荻原とか騙されそうで怖い。

 俺は扉まで近付いて、覗き穴から誰が来たのか確認した。

 

 ――はぁ?

 

 俺は素っ頓狂な声を今にも上げそうになって、堪えた。

 

 ――なんで母さんがこんなところに?

 

 いや、自分の家に母親が来るのは当たり前か。一人暮らしの息子が心配でやって来たのだろう。

 だがよりにもよってこのタイミングはないだろう。

 

「どうしたの?」

「いや」

 

 俺は冷静になる。

 今この状況を、母親に見られたらどうなるだろうか。

 外では、ベージュのコートにブロンドヘアーの母親が待機している。楽しそうに鼻歌を歌っている。こっちにまで聞こえるんだから、相当な声量(?)だ。

 俺は人差し指を唇の方まで持って行った。喋るな、の合図だ。

 

「ちょっと、どうしたのよ!」

「いいから黙れ。そしてこっちに来い」

 

 どうする? 

 荻原を母親に見られたら、どんな勘ぐりをされるかわかったもんじゃない。なんせあの母親のことだ。「うわ彼女! めっちゃ可愛いじゃない! ハグしちゃう!」とか言い出しかねない。

 俺は何としてでも、荻原を母親から隠す必要があった。

 って言うか母さん、なんでこのタイミングで訊ねてくるんだ。

 間の悪さなら世界一かも知れない。よりにもよって今日とはな。

 

「誰が来たの?」

「母さんだ」

「……あんたの? じゃあべつに、そんな慌てる必要ないじゃないの」

「いや、母さんだから問題なんだ。俺とお前が、同じ部屋にいるこの状況を見られたらどうなると思う?」

「うーん、恋人同士に思われる」

「そうだ。そう思われちゃ困るだろう?」

「……た、たしかに。……いやでも、あんたの母親がどんな人かわからないから、べつにそれはそれでいいパターンもあるんじゃないの?」

 

 こいつ…… 

 恋人同士と思われること自体は、さして問題ないらしい。

 荻原の方が問題だと思ってなくても、おれの方には問題がある。

 何とかして、荻原をどこかに隠したい。

 どうする? 空き部屋はひとつある。だがほとんど倉庫だ。いらないものを置く場所と化している。

 そんなところに荻原を隠すわけにもいかない。

 

 それに、あとから「なんでこんな汚い部屋があるの? あんたちゃんと掃除してんの?」と母親以上に母親なことを言ってくるかも知れない。

 できればそれは避けたかった。

 だとしたら隠せる場所は、クローゼットか? いやだが、埃っぽくて、荻原を押し込めるとなると、これも申し訳ない気持ちにさせられる。

 

 ぴんぽーん。

 またチャイムが鳴らされた。

 

 俺の背中が凍り付いた瞬間だった。

 

「ちょっとー、けんちゃん早く開けて欲しいのだけれど? もしかして留守かしら?」

 

 俺は冷や汗をだらだらと流す。そして「今出る。片付けるからちょっと待ってろ」と言った。

 母さんは渋々納得したように「そうお? わかったわ。じゃあママ待ってるからね」と言った。

 荻原は案の定笑い出した。

 

「ちょっ! あんた、ママって!」

 

 荻原がくつくつと笑う。その笑い声が、母親にも聞こえてしまったらしい。

 

「ちょっとー、ねぇけんちゃん、もしかして誰かいるのー? なんか今、けんちゃん以外の人の声が聞こえたのだけれど」

 

 この地獄耳。俺は彼女を恨みたくなった。

 まったくどうして、いらない部分は鋭い母親だった。

 

「とにかく、そうだな、バスルームだ。バスルームで待ってろ。鍵は閉めない。だが出てくるな。わかったな。俺は俺で、母親がバスルームを覗かないように配慮する」

「ん、わかった。ンじゃ待っとく」

 

 荻原の声は間延びしていて、緊張感というものが感じられない。

 しかし、荻原が素直に従ってくれて好都合だと思った。

 荻原の姿を見られた瞬間、あの母親のテンションがバク上がりするのは目に見えているからな。

 何としても、荻原を見られないようにする。

 俺は荻原が無事バスルームの扉を閉めたのを確認すると、玄関の扉を開けた。

 

「……母さん、来るなら連絡くらいよこしてくれ。来客が来るなんて思わなかったから、焦って掃除するハメになっただろ」

「あらぁ。ってことは、ふだんから来客が少ないってことなのね」

 

 もちろん俺がついた嘘だったのだが、母親はさとく追求してくる。

 厄介だな。まるで魔王だ。

 四十代も後半に差しかかっている母親は、まだまだ元気いっぱいで、中学生の女の子と並んで歩いていても大差ないくらい顔立ちが幼い。

 

「上がってけよ」

「失礼するわね」

 

 母親を家に入れるのは初めてじゃない。もう何回も入れている。

 だがこんなに緊張したのは初めてだった。

 考えてみれば、全部荻原と仲良くなる前だったからな。

 

「変ね。男性の一人暮らしにしては、やけに部屋がきれいじゃない? あなた、そんな家事能力高かったかしら? お母さんの気のせい?」

 

 自分のことを『ママ』と言ったり、『お母さん』と言ったり。

 正直どっちかに統一して欲しかった。

 そういえば、俺と母親の会話も荻原は聞いているわけだよな。

 恥ずかしいな。そう考えるとめちゃくちゃ恥ずかしい。

 バスルームに俺らの声が届かないことを祈るばかりだ。

 

「まぁな。家事の本買って、読んで、その通りやったらきれいになった」

「――嘘ね」

 

 俺は肝が冷える、という瞬間に初めて出くわした。

 

「なんだよ急に。嘘な訳ないだろう」

「嘘よ。けんちゃんって昔から嘘が下手なのね?」

 

 俺は名探偵に真犯人だとバレた容疑者のような顔をした。

 なんでバレたんだ? 手抜かりはなかったはずなのに……。

 と、母さんは玄関を指さした。

 

「まず、あれ誰のコートかしら?」

 

 そうか。荻原はコートを着てきたんだった。

 俺ってバカだな。女物のコートと、男物のコートくらい、意外と見分けがつく。そもそも大きさが違うからだ。

 

「あれ、けんちゃんのじゃないわよね。明らかにサイズが小さいもの」

 

 俺は肩をすくめた。この母親には勝てる気がしない。

 

「それと、お部屋の中の匂い。明らかに女性の香りがする。けんちゃんもしかして、さっきまで彼女さんと会ってたんじゃないの? いえ、もしくは彼女さんがこのマンションの部屋のどこかにいるか」

 

 俺はギクリとした。なんなんだこの女は。コ○ンくん凌駕している。

 

「そんなわけないだろ。俺だぞ。俺に彼女なんかいるわけないだろうが」

 

 俺は言った。

 母親は「それもそうねぇ」と言った。おい。

 

「でも、お部屋に招かれる以上、それなりの親密度がある女性ってことになるわ。女友達って言う線もあるわね。それか、複数人友達がやって来て、そのなかに女性がいたとか」

 

 ポンポン推理が出てくる。もういっそ名探偵にでも転職してくれ。

 

「でもね、けんちゃん、私にはわかるわ。きっと一人ね」

「なぜわかる」

「そこに落ちてるコントローラ。なぜ二つあるのかしら?」

 

 うかつだった……。

 おれは思わず声を出してしまいそうになる。

 そりゃばれるか。コントローラくらい片付けておけよな、俺……。

 

「ゲームしていたの?」

「……」

「正直に答えなさい」

 

 この母親すごい怖い。前世悪魔なんじゃなかろうか? 

 けど、顔は天使のように整っているのだ。たちが悪いな。

 俺は諦めたように肩をすくめた。

 

「どこにいるの?」

「バスルームだ」

 

 俺はとぼとぼと、バスルームまで母親を案内した。

 バスルームの扉が開かれると、驚いた表情を浮かべる荻原の姿があった。

 俺は額に手を当てて、「悪い荻原」と言った。

 

「あら! あらあら! なんて可愛い子なのかしら! この子が鍵君の未来のお嫁さんなのね!」

「え、えぇ……」

 

 あの荻原ががちでドン引きしている。

 母さんは昔はかなり遊んでいたらしく、今でも髪の毛を茶色に染めている。

 荻原も、髪の毛を金色に染めている。

 もしかしたらそのせいか、母さんは荻原にシンパシーを感じてしまったらしい。

 

「ね、ねぇあなた! もふもふしていい!?」

「えぇ……ちょっと、石上くん、これどういうことよ」

「悪い。コントローラとか出しっぱなしにしてたせいで、母さんに荻原の存在を隠せなくなった」

 

 はぁ、と荻原のため息。むりもない。

 だいたい俺が悪いな。

 今回の件では、荻原にだいぶ迷惑を掛けてしまった。

 反省しよう。

 

「しっかし鍵君? バスルームに女の子を閉じ込めちゃダメでしょうが。こんな寒い部屋の中に」

 

 おれは「あ」と今気がついた。

 たしかにバスルームの中に閉じ込めるのは、ちょっと寒かったかも知れない。

 

「色々と配慮が欠けてた。すまん荻原」

 

 荻原はぶんぶんと手を振って、俺の言葉を否定した。

 

「いいっていいって。寒いのくらいへっちゃら」

 

 言い終わるタイミングで、荻原はくちゅん、とくしゃみをした。

 ほらいわんこっちゃない。

 

「ほら、これ着ろ」

 

 俺はパーカーの上を脱いで、荻原に着せてやる。リビングに戻ったら温かい紅茶でも入れてやろう。

 いや、荻原はココアが好きなんだったか。

 

「おぉ。鍵君が彼氏ムーブしてる! お母さん嬉しいわ!」

 

 おれはため息をつく。まずはこの人を説得しないといけないな。

 

「母さん、言っておくが、荻原はただの女友達だ」

 

 なにも疾しいことなんてない。ただほんの少しの秘密を共有しているだけで、それ以上の関係性ではないのだ。

 しかし母のテンションの高さは異常だった。俺には止められないかも知れない……。

 

「じゃあ! ガールフレンドってことね! きゃー! やっぱりぃ!」

 

 もうダメだ。俺は家に帰りたいな、と思ってしまったが、ここが家だった。

 

「もう勝手にしろ。荻原、リビングでお茶でも飲もう。すぐにお湯沸かす」

 

 ポットのお湯をな、と言いかけて、どうせならお風呂も入れてしまうか、と思った。

 

「なぁに、鍵君お風呂も入れるの?」

「一応な。荻原のからだが冷え切ったままだとマズいだろ、さすがに」

 

 俺はなんとはなしに言ったのだが、荻原はそうは捉えなかったらしい。

 

「べ、べつにいいわよそんなん。アタシはお人形さんかなにかなの? き、気持ちは嬉しいけど、さすがに引く……」

 

 おれは思う。女性経験のなさってこういうところで出てきてしまうんだな、と。

 たしかに今の俺は、荻原を気遣いすぎかも知れない。過保護だ。さすがにやり過ぎだな。

 

「だがまぁ、お風呂くらいは入ってけよ。べつに覗くわけじゃないし」

 

 荻原は戸惑ったような表情を浮かべたが、俺の母さんがぽんと彼女の背中を叩いて「だってさ。鍵君がなにかしようとしたらアタシが叱るから」と言ってお風呂入るのを推奨してくれた。ありがたい。

 荻原はソワソワしながらもうなずいた。

 

「わ、わかった。……せっかくだし、あんたの好意に甘えようかな」

「そうしろ。母さんも入ってけ」

「あら、いいの? ケド鍵君、もしかしてお母さんと一緒にお風呂入りたいって意味?」

「違う。めんどくさいな本当にあんたって奴は」

 

 俺はマリアナ海溝より深いため息をつく。

 この母親と十五年近く一つ屋根の下暮らしてきた俺の胆力って意外とすごいかも知れない。

 

「へぇ、お二人って仲いいんですね」

 

 荻原が言った。

 ……そうか。

 荻原にとって、母親と仲良くする子ども、という風景は、少し異質に見えるのかも知れない。

 本人にはそんな経験なかったからな。

 心なしか荻原がおれたちを見る目には、羨望が混ざっているように思えた。

 

「そうよぉ。鍵君はね、昔『お母さんと結婚する』って大々的に宣言していたくらい、私のことが好きなのよ!」

「おい」

 

 俺はすかさず突っ込んだ。それ以上のツッコミが思いつかない。

 案の定、にまにまと荻原が笑みを深めていた。

 ほら、いわんこっちゃない。

 

「そうなんだぁ~、この石上くんがねぇ~~~~。へぇ~~~~~」

 

 非常にむかつく笑みだ。

 

「いいから、とっととリビングに行くぞ。あと母さん、もしや泊まってくとか言い出さないよな?」

「ええ~~~、鍵君泊めてくれないの~~~? 女性が家に来たときは男なら泊めていくもんなんだぞッ! まぁおとうさんとのなれそめはよしとして……」

「ちょっと待て。俺は今ものすごく聞き逃してはいけないことを聞いてしまった気がする。なんだって? 母さんもしかして、『でき婚』なのか?」

「あら? 言ってなかったっけ?」

 

 初耳だ……。俺は出生の秘密を知って、少し落胆する。

 親への信頼が一気に下降した瞬間だった。

 ……俺は頭を振って、現実に戻ってくる。考えちゃいけないことだって世の中にはある。 ってことは、俺も、荻原も、似たような境遇ってことか。

 当の荻原は愛想笑いを浮かべている。まぁそれが当然の反応だろう。

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