第4話

私、自分大好き。

もいっかい、言おうか?

私は、自分が、大好きなのだ。

茶色い髪は、染めたりしてないよ。

まだ中学生だもん。

浅黒い肌。

美白美白。

そんなの関係ねー。

そんなの関係ねー。

大きな胸は、たくさんのオトコ達の目を引くであろう。

なんちゃって。

ね。

けれどもひとつだけ。

気に入らないんだ。

それはね、名前。

ソーダ水。

私の爽やかイメージにピッタリ!

とか言われる度white kick。

あ、シラける。

そんなある日、出会ったんだ。

きっとおんなじ悩みを抱えてる。

だってあのコ、かわいいんだもん。

私とは違う魅力。

色白、幼い顔立ち、すごく似合う微乳。

私がオトコだったら惚れちゃう。

けどね。

あのコの名前。

森野このは。

駄洒落だ。

私んち、金持ちだけど、そんな名前付けた事だけとーちゃん恨むよ。

きっとこのはもおんなじ気持ち。

けど、何故かあのコ、変な死に損ないみたいな

ジジイとオセロ打ってる。

私のこのはに手を出すジジイ。

その短い寿命、縮めてやんよ。

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