私と彼女の、些細(ささい)な秘密

転生新語

私と彼女の、些細(ささい)な秘密

 デートにおくれそうな私は、からだきりえて高速こうそく移動いどうをした。常人じょうじんにはとらえられず、きりからもともどさいは時間をめるから、だれにも目撃もくげきされない。


 わせ場所へいそぐと、いとしの彼女が横断歩道をわた姿すがたえた。ああ、彼女もたばかりなのだと安堵あんどしてたら、よこからトラックが信号しんごう無視むし疾走しっそうしてくる!


 私は世界の時間をめた。すべてが静止せいししたなか、私はトラックのまえ実体化じったいかして、こぶし前面ぜんめんなぐ運動うんどうエネルギーをうばう。それから私は、世界にときもどした。ふたた周囲しゅういうごす。


「ほら、くるまるとあぶないよ。エスコートしてあげる」


「……あれー、ちかくにいたの? づかなかったー」


 彼女のいて、横断歩道からる。トラックは慣性かんせいくなって停止ていし状態じょうたいだ。おどろいてる運転手うんてんしゅ尻目しりめに私たちはあるいた。




 吸血鬼ヴァンパイア変身へんしん時間じかん停止ていし動力ナジー吸収ドレイン能力のうりょくっているのが私の秘密ひみつ。そして彼女から「じつは私のおかあさん、吸血鬼ヴァンパイア狩人ハンターなの」とわれて、騒動そうどうこるのはすこさきはなしだ。

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私と彼女の、些細(ささい)な秘密 転生新語 @tenseishingo

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