第8話 練習後

 リハーサル(練習)を終えた『殺人シタイ』と『殺人マナブ』が話し合っている。


 シ「最後の落ちが、今一つやなあ」


 マ「そうやな。それに、なんや、殺人手口の掛け合いが間延びしてるなあ。どや、舞台で、実際に氷とオキシドールを出したら?」


 シ「そら、ええアイデアやけど・・・本番まで時間がないがな。リハーサルでけへんで」


 マ「心配すんな。こうして持ってきてる」


 『殺人マナブ』がロッカーから、尖った氷とオキシドールを持ってきた。


 マ「(尖った氷を見ながら)やっぱり、硬い氷は、ほんまに溶けへんなあ」


 シ「マナブ君。何で、そんなもん準備しててん?」


 マ「うん。こうするためや」


 『殺人マナブ』が『殺人シタイ』の胸に氷を突き刺した。


            了

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殺人漫才 永嶋良一 @azuki-takuan

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