第28話 YAC2024 ~ヨムカク・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2024~

【群馬栞side】


 幼馴染み達、皆にバレてしまった恭介くんとの共同執筆。

 執筆事態は私がすることに成った。

 いずれは、私が単独で書けるように成らないと !

 恭介くんだって書きたいのだから……

 ペンネームは決まった……ハムサラダ、と云うペンネームに。

 ハムが恭介くん、サラダが私、群馬栞に……

 別々に書く時は、恭介は『ハムサラダ一号』で、私は『ハムサラダ二号』に……


「何処かのお笑い芸人みたいだね」


 私がクスクス笑いながら言うと、


「発想は、とあるプロレスラーの『ストロングマシー……』って、知らないよね、古すぎて……」


 恭介くんは、私の知らない知識を沢山知っている。

 小学生に上がる前や低学年の頃は、よく創作童話を聞かせてくれたなぁ~、世界フカシ話。


 私は恭介くんの創作童話に夢中に成り、それが切っ掛けで本好きにも成っていた。


 ◇◇◇


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 YAC2024 ~ヨムカク・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2024~


『YAC2024 ~ヨムカク・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2024~』は運営が公開する創作のお題に基づいて、ユーザーが作品を投稿することで参加できるキャンペーンです。

 期間中に、計8回運営からお題が出題されます。参加者は毎回出されるお題をもとに、本文文字数800字以上で作品を執筆&公開してください。


 第1回お題


 書き出しが『○○には三分以内にやらなければならないことがあった』


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 過去のデータを研究していた私達は目を点にしていたと思う。

 創作初心者の私達に、この難題に答えることが出来るだろうか……


「そうきたかぁ~……」


 恭介くんはニヤリと笑っていた。

 私の好きに成った人はたくましい。

 諦めかけていた私と違い、むしろ嬉しそうにしていた。



 ◇◇◇


【 YAC20241】ミッションインポッシブル !


 パイナップルはお好き !?



 わたしには三分以内にやらなければならないことがあった。


 失念していたわ……今日の給食が酢豚だなんて !

 いつも生徒には、


「うちのクラスで、好き嫌いは許しません !

 アレルギーだって、気合いがあれば克服できるはずです。

 最後の一人が食べきるまで、お昼休みは無しですよ !」


 なんて言った手前、パイナップルをお残しするワケにはいかぬのだ。

 幸い、百円ショップで買ってきたトートバッグがある。

 ちょっと惜しいが、わたしの威厳を守る為には仕方のない犠牲だわ。

 どうせ、パイナップルが入っていても2~3個程度。

 充分に時間があるはずだ。


 給食を食べる前着いた一分間の黙とうの後、子供たちが食べ始めた二分、計三分が勝負の時だ !


「先生、どうぞ。 サービスしときましたよ 」


 思わず、ガン見してしまった。

 酢豚にだと !

 給食係の生徒を見上げると、


「先生、『 』と言っていたから、クラス皆からのプレゼントです 」


 生徒たちを見ると全員が笑っている !

 もしかしたら、バレているのか……わたしがパイナップルが苦手だと。


「黙とう !」


 クラス委員長の号令の元に、わたしのミッションが始まった。


 絶対にミッションコンプリートしてやるからね !


 しかし、結果は…………



 ◇◇◇


 私と恭介くんは何度か見直しをしてから、ヨムカクに投稿した。


 私と恭介くんのデビュー作品


 沢山の人が読んでくれたら、いいなぁ~。


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