第27話 ギャルはライバル !

【埼玉舞side】


 ブルッ !


 急に寒気を感じた……それは、ライバルである幼馴染みたちも一緒だったようで、同時に顔を見あわせた。


 私達、同時に危機を感じるなんて、一つしかないわ !


 恭介の貞操が危ない !


 恋する乙女の勘は、ニュータイプより凄いんだからね。

 恭介に貞操帯でも装備してもらおうかしら……


 令和の小学生を舐めないでよね……もうすぐ中学生だけど。

 情報なんて、スマホがあれば取り放題。


 機動新撰組に入れば安心と油断していたわ。

 私達、幼馴染みは相談して、ときめき学園の何でも屋である空援隊の才谷屋龍之介を頼ることにした。

 彼なら此方の依頼を裏切らないハズ !

 依頼料は学園の食券だから、貯めていたお年玉を出し合えば足りるはずだわ。


 ◇◇◇


「よっしゃぁ、任せとき !

 相手が蛇骨会だろうと新撰組だろうとワシが何とかするきに ! 」


 エセ土佐弁で快諾した才谷屋先輩に不安を持ちつつ寂しく成ったふところにすきま風が吹いた気がした。

 とりあえずは、保険をしたけど不安は消えなかった。

 こうなったら、恭介を一人にはしないようにしないと !


 ギャル風の不良、蛇骨会の佐渡屋薫さどや かおるの似せ乳を凝視していた恭介。

 意外とムッツリスケベなのかも ?


 私達だって成長期なんだからね !

 直ぐに育つわよ……たぶん、きっと。


 それから、一ヶ月は瞬く間にに過ぎ去り卒業式を迎えた。

 後、二週間くらいで中学生に成る。

 中等部に入ったら、ライバルのギャル女の子達が手ぐすね引いて待っているだろう。


 ギャルはライバル !

 私達は誰にも負けないわ !


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