第11話 共同作業
【
もうすぐ、バレンタインデー
市販のチョコより手作りを
料理、お菓子作りの腕は五十歩百歩だと信じたい。
そうして始まったお料理教室は思っていたより
レシピ通りに量りを使う
辛い物が好きなのか、キムチを入れようとする
隠し味に塩辛を入れようとした
良かった……私は比較的、お母さんの手伝いをしていたから、彼処までヒドく無い。
え~と、ネコの手、ネコの手っと……チョコを包丁で刻んでいるけど、手を切りそうで怖い。
同じくチョコを刻んでいる愛ちゃんも真剣だ。
そうして出来上がったチョコレート。
私達の愛情が詰まったチョコレートをラッピングした。
バレンタインデーに皆からチョコレートをプレゼントしたら、
余ったチョコレートを皆でお茶をしながら食べた。
兄さんにプレゼントする量より多いのはご愛敬。
初め、キャッキャッ言いながらチョコを食べていたのに、急に静かに成ってしまう。
「キャアー、あなた達、お父さんの秘蔵のブランデーをチョコレートに入れたわね ! 」
いい気持ちに成りながら、ウトウトしていた私の耳にお母さんの悲鳴が聞こえたのだった。
翌日、私達は手作りチョコレートを禁止されて、市販のチョコレートをプレゼントすることに成るのだった。
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