好かれても嫌われても
ぽふ、
大概が凡庸に
秘密めいた人がいる。
まぁ、それは。
出さないだけで、秘密でもなんでもない。
くちにしないだけ。
自己開示してないだけ。
まぁ、それは私なんだが。
しゃべらないから、自己開示も何もない。
秘密でもなんでもない。
ただ皆が知らないだけ。
知りたいとも思われないだけ。
裡には、何が。
犇めき合っているだろう。
知らないだけ。
知りたいと思われないだけ。
実のところ、知られてないことなど、人は沢山ある。
お互いに。
なんせ人は、宇宙だから。
人の心は宇宙だ。
人の過去も、膨大にある。
それら皆、知りたいと思うか。
思わないだろう。
皆、自分に合うところだけ、自分の理解の及ぶ範囲のことしか、知りたいと思わない。
そんなもんだ。
秘密なんて、神秘的な雰囲気を出しても。
所詮。
知られたくない。
知られたい。
ふとしたときに露呈する、それを。
人は何と評するだろう。
わからない。
場合によりけりではあるが。
主に、好感か嫌悪か。
そのどちらかを普段、思われているほうに傾く。
だろう。
もし秘密にしていることがあるなら。
知られたくないことがあるなら。
そんなの。
黙ってたってわからない。
知ってほしいことすら黙ってたらわからない。
本当のところのことは。
知られないままなんだ。
ただ人は噂が好き。
テキトーに話のネタにするだろう。
ただ、好きな人、嫌いな人、では異なるだけ。
どちらにせよ人の想像を掻き立てる。
話し好きな人たちの脳みそを活性化させてくれる。
秘密とは、ないも同じ。
ただ、ときに露呈して大袈裟な反響を呼んだりもする。
秘密って、何?
どれが私の秘密かな。
大概が、どってことない。
凡庸な、実際である。
好かれても嫌われても ぽふ、 @a-piece-of-harmony
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