秘密の火遊び
日々菜 夕
第1話
私には、3つ年上の婚約者がいる。
彼からは、
『そろそろ、結婚しないか?』
と、何度となく言われているが。
なかなか首を縦に振る気がおきない私。
なぜなら私は、年下の可愛い男の子が大好きだからだ。
――じゃぁなんで婚約なんかしたの?
そう思われるのは当然であろう。
単純に世間体を良くするためだ。
さらに追加するなら稼ぎが良くて優しい人と知り合ってしまったからだろう。
でも、彼は優しいだけで刺激が足りない。
そんな刺激を私は、教え子に求めているのだ。
やはり若い男の子は最高だ!
己が気持ち良くなる事ばかりを考えているかのような粗暴さが特にいい。
童貞を捨てられた喜びと女を知った喜び。
その二つを与えてあげているのだから。
私の欲望を満たしてくれる糧となっても良いだろう。
とは言っても、いつまでもこんな危険な事を続けるわけにはいかない。
今までは、上手くやってこれたが。
これからもずっと、というわけにはいかないからだ。
そんな事を考えながら新入生を迎え入れた春。
私の心は、ある一人の生徒に奪われてしまった。
彼の名前は、信長君。
完全に名前負けしていて。
女の子みたいな顔して身体の線も細い。
背も低い方で完全に私好みだった。
今では、ほとんど使われなくなった旧校舎。
そこの、生徒指導室が私が私でいられる秘密の場所。
そこに信長君を呼び出して味わいつくすプランはすでにできている。
どうやら秘密の火遊びは、もうしばらく続きそうだ。
おしまい
秘密の火遊び 日々菜 夕 @nekoya2021
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます