第6話 交渉!

アオイは俺を指差して三人に尋ねる。

「それでコイツは何をやったの、更衣室の覗きかなそれとも下半身を出して校内を歩いていたの?」

俺はどんな男なんだよ、健全な男子高校生だよ!


「サダ君は何もしてないし、自習は何でもいいのでしょう!」

「確かにそうだけど、四人で密室て何をしているかと思ったんだ!

いつも私だけ仲間はずれだし、面白い事なら混ぜてもらおうと後を付けて来たんだ」

コイツは確信犯だ。


「仲間に入るよりも、俺を助けてくれよアオイ!」

「あら今私の下着を覗いたのに助ける訳はないですよ、年中私の胸を見ているくせに」

「それはその三人よりは、見栄えがいいからだよ!」

その一言に三人は怒りの形相。


「このー」

「雉も泣かなければ撃たれまい!」

「天誅」

また三人に踏みつけられる。


「分かったからまず落ち着け、一体何を聞きたいんだ!

答えられる範囲で答える」


俺が言うと、サクラがアオイに言ってくる。


「此処からは、誰にも喋ってはダメよアオイちゃん、大事な話なんだからね」

「分かった、絶対に五人だけの秘密ね」

俺を入れるな。

「俺は関係ないけどね、で何かな?」


「サダ君、私の家の神社でギフトを貰ったでしょう、それもラストの奴をね」

「私の家の教会でも、ギフトを貰わなかった!」

「私の家とあゝ後は、さだ君の近所の神社でも、他に何かギフトを貰わなかった、あれはウチが管理している神社なのよ」

3人で尋ねてくる。


「えぇサダ君、サクラの神社と系列の神社でももらっているの?」

「そう、お母さんが賽銭を回収しに行ったら聞こえたんだって、ここのギフトは売り切れたってね」

さすが巫女職、神託が聞こえるんだね。


「サダ君は私の家のお寺にも来たでしょう、お母さんが護摩炊きをしていたら、炎が上がってビックリしたら、貴方が裏で参拝してたって言ったわよ!」

ツムギが言ってくる。


「待ってよ、ならサダ君は四つもギフトを貰っているの、そんな事は今までに無い事よ! それこそ立派な研究材料ね、よしお母さんの大学に連れて行って、モルモットとして飼いましょう」

1番やばい奴に話を聞かれてしまった!


「待てよアオイ、叔母さんの大学だけは行かないぞ、あんな変な装置のある所はゴメンだね」

俺は過去を思い出す!


「ならば、此処でさっきの答えを言いなさいよ、言わないならアオイのお母さんの大学で嘘発見器の研究材料にするわよ、どうする!」


サクラが俺に、最後通告をして来る。


どおするかな、言ったって信じる事は出来ないよな、何を証拠に出そうと俺は考える。そして目の前の四人のステータスをまた見ると、ギフトの下にまだ項目が残っていた、へぇーそんな事も分かるんだ、ならこれを取引材料に此処から逃げるぞ!


「おい四人とも聞け、お前達のステータスを言うぞ!隠したいならこの結束バンドを切って解放しろ!」


俺の口から出た言葉に、四人は少し考えて答える。

「言ってみなさいよ、他人のステータスは絶対に見れないわよ」

「そうね、色々と研究してるけどそんなギフトは、今の所は世界各地何処にも無いわよ」

アオイに言われた。


「ならサダ君の出まかせなの」

「なら取引材料に成らないわね」


四人の言葉に、俺は意を決してステータスの内容を言う事にする。








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