第5話 午後は何で拉致されるんだ?

昼休みに、俺はツムギからパンを貰って齧ったが、そこから記憶が無くなる。


そして目が覚めると知らない天井だ、と言うよりも知らないスカートの中のパンティーが三つ、上から話し声が聞こえる。

「まだ目が覚めないよ、さっきの薬は効きすぎじゃ無いの!」

「可笑しいな五分で目が覚めるはずなのに、調合間違えたかな」

「ツムギは昔から加減を知らないから仕方ないかな、アレ目が覚めてる?」

三人が下を向いて来る、俺は思わず言う。


「おはよう、素晴らしい眺めだよ、ただ下着の次に顔が見えるけど」

三人は気付き、スカートを押さえてしゃがんで来る。


「待って、サダ君今なんて言ったの?」

サクラが俺の言葉に気がついた!


「下着の次が顔って!」

ツムギが、そしてヒカリも

「何よ、胸が無いって言いたいの!」


三人は立ち上がり、俺を踏みつけて来る。


「待て待てお前ら痛いから、それよりもこの結束バンドをといて欲しい、立ち上がれないんだ」

俺は後ろでに親指を結束バンドで縛られている、それをベルトに繋げてる用心深さ。

どれだけ俺が凶悪犯何だよ!


「ねえねえサダ君に聞きたいことがあるのよ、答えたら解放してあげるね」

「早々大事な事よ、分かっているでしょう」

「まあ素直に答えたら、早期に解放して、ご褒美をあげるわよ!チュ」

ヒカリが投げキッスしてくる。



三人とも何を言っているんだよ、大体昔から俺を自分達の部屋に閉じ込めて色々としてただろう、もう騙されるもんかこんなバンドなど切ってやる。


俺はもがいて居るが魔法も剣術も何も発動しない、だって習って無いもんな!

くそー、なら超鑑定だ。心の中で超鑑定を唱える。

すると頭の中には、俺のステータス画面みたいな透明の黒板が出て来る。


神野サクラ、レベル50。

武力30。

魔法力150。

知力50。

体力20。

ギフト1/1。

ギフト1、雷魔法2/1/2。


大日ツムギ、レベル10。

武力20。

魔法10。

知力50。

体力50。

ギフト1/1。

ギフト1、取得なし。


間手屋ヒカリ、レベル10。

武力10。

魔法100。

知力25。

体力30。

ギフト1/1。

ギフト1、取得なし。


サクラはやはりギフトをもらって居る、それに自分家じぶんちの神社のギフトが売り切れなら、参拝者が減って、賽銭が貰えなくなるから死活問題なんだな!


さてどの様に説明して逃げるか、考えていると部屋の扉が開く。

「あゝやっぱり此処にみんな居たね、教室は空っぽだし此処だと思ったわよ」

現れたのは、一番此処に来てほしく無い、菅原アオイだった。

「みんな自習しないで何やってんの? あははサダ君は何で縛られているの、何か悪い事でもしたのかな!」

俺を見下げるアオイの下着は白だった。


「コイツ死ね」

何で心が読めるんだよアオイ!








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