第3話 また増えたギフト!

俺は朝起きて、ステータスを確認する。


さだまさし、レベル300。

武力1000。

魔法100000。

知力250。

体力300。

ギフト4/5

ギフト1、超鑑定。1/1/1

ギフト2、一撃。1/1/1

ギフト3、雷魔法2/2/2

ギフト4、空き。


「えぇ!」

不味い声が出てしまった、ギフトの空きが一つ増えているぞ!

でもギフトの所は4/5、もしかして更に一つ貰えるのか?


「まさし、起きたなら朝飯を食べなさい」

母親の声が下からして来る、まあ食べて学校に行こう。


ただ遅刻しそうなので、パンと牛乳パックを持って食べながら、いつもの通学路を歩いていると、声をかけられるサクラだ。


「さだ君おはよう、聞くけど昨日は本当に何も無かったの?」

「モグモグおはよう、昨日も言ったけどさ、何も貰えなかったよ!」


俺が言うと、サクラはやはり不思議顔。

「なら言うけど、お父さんがね神社の神主をしているのは知っているよね?」

「あゝいつもあの格好をしているからな、それがどうしたのかな?」


「昨日の夕方、家に帰ったらお父さんが言うのよ、この神社のギフトが全て出てもう誰にもあげられないんだって、可笑しいのよ私は朝から神社の掃除をしていて誰も来なかったのよ、ただ一人の人を除いてね!」


不味い、コイツ何か気付いたかな。牛乳をストローで吸ってパンを腹に流す。


「それでね、ただ一人の人ってさだ君なのよ」


チャラリーン鼻から牛乳!ゲホゲホ。


「あらどうしたの大丈夫、朝から食べながら歩くから喉に詰まるのよ、

早々、それでね」


「悪いサクラ、先に行く宿題をやっとくのを忘れてた!」

そしてその場を走って離れる。


もしかして気がついたか、このギフトを喋る訳にはいかない、まだまだ秘密だよな!


そして学校では、サクラがチラチラ見て来るので、男友達と話ながら上手く離れて行く。そして放課後はダッシュで学校を離れて今度はお寺に行く。


この寺は、鉄道やバスも来ないので、境内の中はいつも閑散としている。

門の仁王像に挨拶して、賽銭箱の前に行く。


武も魔法ももらったし、此処でももらえたら嬉しいな。


賽銭を投げて、柏手を一つ叩いて願い事をする。

ただ一つのギフトを欲しいってね。


顔を上げた瞬間、奥で護摩焚きをしていた住職さんの前の火が一気に燃えだす。

ただ、火はすぐに落ち着いて小さな火種になる。


此処の住職さんは尼さん、やはり同級生の母親だ。

彼女は睨んで来るが、俺は何もしていないので会釈してその場を離れる。


そして自転車で、今度は教会に、全く寺社仏閣が俺の街には本当に多い。


そして教会に行くと、入り口に神父さんとシスターがいて俺に気づいて会釈して来る。

「ようさだ君、教会にようこそ、ついに改宗する気になったかい?」

「いえ俺は無宗派ですよ、ばあちゃんは仏教一筋です、それでお祈りしてもよろしいですか?」


「えぇどうぞどうぞ、ただその前にね」

献金をするように、入れ物を出して来る、此処でも五百円をだす。


「さあお祈りしてください」

シスターに言われて祭壇の前に行く。


俺は女神像の前に片膝ついて、両手を握って胸の前に合わせる。

そしてギフトをくれと願う。


後ろで二人が騒いでいる。


「見たか今の輝き」

「あなた女神像が一瞬光りましたわよ」


俺は立ち上がり、出て行こうとすると二人に止められる。

「さだ君、今女神像が光ったよ、何か体に変化はないかね?」

「早々ピカピカて光ったのよ!」


「すいません、俺は祈っていて何も見えませんでした、それと何も変化はありませんよ」


「俺は二人に告げて教会を出て行く」


よし、いま聞いたぞ、女神像が光ったて、此処でも何かをもらったはずだ。


俺は急いで家に帰り、ステータスを確認する。









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