第15話 障害物競走②
ドカーン!ドカーン!。
開始早々地雷に引っかかる奴が多い、そこら中から爆発音が聞こえる。
『変速』
俺は地雷を踏んだとしても変速で加速して爆発する前に通り過ぎる事が可能だ、だから地雷も俺にとってはラッキーでしかない。
「うわーー!!」
「勝手に爆発してるんですけど!」
「何で!」
俺が踏んだであろう地雷に多数の人が巻き込まれている、運が悪かったと思ってくれ。
そして地雷原ゾーンを超えてクソデカい壁ゾーンに来た。
「ハハハハハ!俺の異能は飛べる系の異能だから地雷原もこの壁も楽勝だぜ!」
と言った俺の前の奴が素早く頂上へと飛んでいった。
「俺も頑張らないとな」
そして壁の頂上方向へとジャンプした。
『変速』
ジャンプして頂上に跳んでいる最中、上から落ちてきている人影が見えた。
「聞いてねーよーーー!!!」
さっき俺より先に飛んでいった調子に乗っていた奴がそのまま落ちて行った。
そしてあっという間に頂上に到着したら、目の前に三メートルぐらいのロボット十数体が目の前で動き回っていた。
「初めて見たぞ、動くロボット!」
本当に初めて見た、こんなに感動しているのは久しぶりだ!、って感動してる場合じゃない!。
ロボット達がこちらの方を見て俺に物凄いスピードで近づいてくる。
「もっとじっくり観察したいとこだけど」
『変速』
「早く終わらせたいから、通らせてもらうぞ」
そしてロボットの隙間を縫うように駆け抜けて、プールのゾーンに着いた。
「こんなに早くゴールしちゃって大丈夫なのかな、ゲームで言うチートを使ってるみたいで釈然としないな」
そんな事を思ってしまったがちゃんとやらないと!。
そしてプールに入って泳ぎ始める。
『変速』
やっぱり変速使った方がすぐに終わらせられるしあくまで競争だからな、少しは全力でやらないと。
と思った瞬間、顔にベチャッと何かがついてビックリして変速を解除してしまった。
「何だよこれ!……うわっ!これ!焼きそばじゃねえか!」
こんな物を流す奴は一人しか思いつかない!。
そしてプールの先の方を見ると予想通り希空先輩がいた。
「アイツ本当に俺より年上かよ!というかプールの水からソースの匂いめっちゃする!許さねー!」
『変速』
「あ〜あバレちゃった〜、しょうがないけど退散しよ〜」
そう言って七瀬希空はその場を後にする、ソースを垂れ流したまま。
そして進次郎はプールを泳ぎ切った。
「ソースをずっと垂れ流すなよな!あのバカ先輩が!」
そのままソースの匂いを纏ってゴールし障害物競走 一年の部は進次郎の優勝で終わった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます