第6話 一年一組


 翌日



気まずい、気まず過ぎる!





 今俺は一週間遅れで自分のクラス一年一組の教室で一人寂しく座っている。


 何故なら既にクラス内でできた友達とかでグループが形成されていて、そこに俺が付け入る隙は全くないからだ。


 さっきからずっとチラチラと教室内にいる全員からの視線を浴びている。

 比較的近くにあるグループのやつの声が聞こえた。


「ねえ、来てるよアイツ」


 早速アイツ呼ばわりか、あんな事したからしょうがないけど。


「顔はまあまあね」


 俺の顔をまあまあって呼ぶな!まだイケメンの部類入るはず………多分。


「でもあんな事しておきながらよく来れたよ」


 全く仰る通りです!。


「シーッ!聞こえるでしょ!」


 触れちゃいけないものに触れている感出さないでくれよ!地味にボディブローくらってるからな!。


 俺の第一印象は入学式に遅刻して天井を貫いて入学式を台無しにしたやばい奴だと恐らく思われている。

 俺の学園生活が………全ての行事ぼっち確定の俺が想像できてしまっている、なんて事だー!!。

 

 俺が何をしたっていうんだ!(入学式で使われていた体育館の天井及び床の破壊)、こんなのあんまりだ!神様いるんだったら助けてください!三年間の学校生活が全部ひとりぼっちは絶っ対に嫌だーーーーー!!!!!


 そう思ってはいるがその地獄の空気感で進次郎はただただ姿勢良く前を向いて座って授業が始まるのを待つ事しかできなかった。


 そしてやっとガラガラガラとドアが開いた、そして見覚えのある顔というか昨日会った人がそこにはいた。


「おはよう」


 なっ!なっなっんで!大佐さんがここに!?、聞いてないんですけど!!!!。


「「「おはようございます!!!」」」


「「あっ!おはようございます」」


 挨拶遅れた最悪だよ、昨日で当分は会わない感じだったのに、今日に限って最悪だよ、何故か隣に座っている女の子も挨拶遅れてたな、まあ偶々だろうな。


「この中にいる奴に私に会った事ない奴がほとんどだから自己紹介しておく、今日からこのクラスの担当になった朱嶺火蓮だ、よろしく頼む」


 うわーー!!、最悪の二文字が頭の中で暴れ回っている、まさかっ!実戦しかしないなんてわけ……ないよ…な?


 実際ほぼ毎日模擬戦しかしてこなかった進次郎はこの場にいる誰よりも不安を感じている。


「それと私の前に担任だった奴は教官の欠員が出た異能学園の方に異動になった」


 貴方がそっちの異能学園に異動になるべきでは?。


「でだ今日の訓練は、野外での実戦訓練にする急いで着替えて校舎裏の山に集合だ」


 そう言って大佐さんは教室を出ていき、クラスの全員も出ていく、だが隣の女の子は立ち尽くしたままだった。


「なんでここに……」


 その言葉を発してその子は教室を後にした。


 大佐さんと会った事があるなんて事はないか、さすがに気のせい気のせい。



 

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