第4話 弱点(恐らく)
あれから一週間後、俺は体育館の屋根及び床の修繕が終わり、今日は最後の大佐さんとの特別訓練になっている。
それより俺ずっと懲罰で訓練してるから教室にもクラスメイトの顔すら見てないんだけど、戻っても絶対浮いてるよ俺。
と落胆していると大佐さんがやって来た。
「よし、訓練を始めるぞ」
「えーと、いつもと違いますよね場所が」
そう今日呼び出された場所は普通の教室だった。
いつもなら訓練場に呼び出して俺を気絶させて保健室で起きるの繰り返しだったのに。
「いや流石に実戦だけじゃダメだと思ったからな、なんだ実戦の方が良かったか?」
「いやいやいや、こっちで問題ないです」
大佐さんとの訓練で俺が何回気絶した事か!保健室の天井が目を瞑っても想像できるぐらい気を失ってんだからねこっちは!流石にもう勘弁願いたい。
「そうかじゃあ始める、お前の異能『コピー』と似たような異能を見た事がある」
「俺の異能みたいなって前例あるんですか!?」
俺の異能『コピー』は馬鹿げてると思う、はっきり言ってゲームで言うチートみたいなものだ、俺みたいな異能を持っている奴が何人もいたら戦争だらけになるぐらい危険とも言える。
「ああ、だが進次郎お前程ではない、お前の異能『コピー』は触れた人の異能をコピーしてそれを十個までストックできる、そしてそのコピーした異能をお前がどうこうしない限りは永久的に死ぬまで使えるしかも持ち主と同等レベルまで」
そうだ、だからそれが原因で俺は赤ちゃんの頃にある研究所に攫われた、だから自分の異能が前までは嫌いだった。
「だが私が見た事ある奴は三個までしかストックできなくて一度使ったら数時間後には無くなる、しかも持ち主よりも異能が弱くなっているる」
まあそうだろうな、俺みたいな多機能兵器みたいな奴が流石にそこら中にいる訳がないか。
「異能には限界がある、だが異能を使い続けて酷使すれば限界の上限は増え続ける、しかしお前はその限界の既に何度も突破したとしても到達しない程の境地にいる、今説明しただけでもお前がどれだけ特異な存在かが分かっただろう」
分かったけどさ特別異常で特異だろ、嬉しくないなシンプルに。
「だけど俺の異能も一応弱点あるけど」
そう俺の異能には弱点が結構以上ある例えば、六つ以上の異能を同時に使うと一時間後に体が動かなくなり今までストックしていた異能が全て消えたり、能力が身体的特徴に表れている異能はコピーできないとか、まだ他にもある。
「それも見た限りじゃ弱点と言えるものは少ないな」
「なんでですか!」
弱点が少ないって言われてるのになんでこんな向きになってるんだろ俺?。
「だって手札一枚の奴と手札5枚以上持ってる奴なんてどっちが有利かなんて見なくても分かるだろ?」
クソッ!何も言い返せない!。
「まあ今日はこのぐらいにして実戦訓練やるか!」
「えっ!?やらないんじゃなかったんですか!」
「やらないとは言ってない」
確かに言ってないけどーー!!!。
「よしっ!行くぞ!」
最悪だよーー!!。
「ちょっと!待ってくださいよーーーーーー!!!!」
服を掴まれ引きずられながら教室を後にした、そして数時間後また保健室の天井を見る事になったのであった。
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