第4話 破戒
第四話 破戒
彼らはソウヤと一緒にダンジョンの中枢へと足を踏み入れた。
「ここか……。」
墓地の中に一際目を引く建物があった。
「教会?」
「そう、ここの下にボスのカムラがいる。」
ソウヤが言う。
「ていうか、本当にボスを倒す必要があるの?」
「そうか、まだ教えてなかったね。このダンジョンの全容を。」
そして彼はこのダンジョンのカラクリを話した。
「実を言うと、このダンジョンのクリア条件は脱出であってボスの討伐ではないけど、実際はボスの討伐なんだよ。」
「嘘……ってこと⁉︎」
「そう、このダンジョンに出口はある。だが、全て閉じているんだ。」
「?」
「出口があるんじゃないのか?」
ユーリが聞く。
「それは半分正しく半分は間違いだ。」
「いやどっちだよ‼︎」
「聞け!まずこのダンジョンは特殊な結界に覆われている。」
「それはわかってる。でも今に知ったことじゃないだろう?」
「ていうか、この結界壊せねえの?」
「無理だ。」
ソウヤはキッパリと言う。
「この結界は魔王の幹部が作った詠唱結界(えいしょうけっかい)だ。結界と押し合わないと無理だが俺もお前たちも持ってないだろ?」
結界の破壊方法は一つ。結界をもう一つ作り、それと押し合いを行うことだ。つまり結界能力を持たなければ結界を破壊することはできない。
「この結界の効果はこうだ。一、脱出は魔族でも人間でもできない。二、出るためには出口から出ることが必要だ。」
「ここまでは一般的な結界魔法だね。」
アキラが言う。
「三、出口は複数個あるが、ボスを倒さない限りどれも開かない。」
「は⁉︎」
「え……っとつまり、脱出のための出口を作るには……。」
「ボスの討伐が必要ってこと。」
ソウヤが言う。
「大きなブラフでしょ?討伐する必要はないって思うけど、実際は必要っていうね。これで多くの勇者パーティが引っかかって衰弱死した。」
「なるほど……。」
シオンは理解した。ここから出るためにはやはり戦わなくてはいけないということを。
「やっぱりやるんだね。」
「もちろんだ。」
全員の顔を見る。
「この教会の中にいるの?」
「そうだ。」
教会はいかにも禍々しく、いかにも心霊スポットみたいだった。
「じゃあ……行こうか。」
「生きるためには……か。」
アキラは少し嫌そうだが、生きるためには仕方がない、と足を踏み出した。
「気合い入れてくぞ。」
ユーリが全員に言い、それに応える。
「オウ‼︎」
「あ、ちなみに俺は外にいるからね。」
ソウヤが水を指すように言う。
「え?」
いきなりの言葉に3人は振り向く。
「お前も一緒にやるんじゃないの?」
ユーリが聞く。
「ヤツは幽霊を武器にしてくる。俺が最悪巻き込まれるんだよ。」
「だから逆らえなかったのか!」
「ああ、ヤツは全ての幽霊を支配できる。だから俺らは永遠に戦わされるんだよ。」
ソウヤが言う。
「大丈夫だ。きっと倒してやる。」
そう言うと、彼らは教会の中に入っていった。
中には多くの幽霊が舞っていた。だが、全員攻撃してこようとする気概は見られない。
「攻撃してこない……。なぜだ。」
「それはですね。」
いきなり教会の奥から声が響く。
「死を迎えるからです!」
ドギャ!と彼らに向かって何かが飛んできた。
(これは……。)
「幽霊の体か!」
「そうです。」
攻撃に使われた幽霊の体はギュルギュルっと彼の手にまとまり、球体になった。
「死を、全て司るこの私にできないことはない。」
前の闇からゆっくりと修道服を着た男が現れる。
(きたか……集魂のカムラ‼︎)
「私に挑むとは……血迷いましたか?」
「確かにおかしくなるな、ここの雰囲気は。」
「そうですか。まあ致し方ありません。大丈夫です。」
そう言って丸めた幽霊を放り投げる。
「すぐに殺しますから。」
『群生魂(ぐんせいこん)・虚体(きょたい)‼︎』
いきなり丸めた体が膨らみ、表面にいくつもの針が出てくる。
「危なっ‼︎」
「いきなりかよ……。」
シュワアアアと煙をあげて幽霊の体が消える。
群生魂・虚体。複数の幽霊を圧縮することでつなぎ合わせ、それによって起こる拒絶反応によって大きく膨らむ。ただ膨らむだけでなく、体を変えれば色々な形にすることが可能だ。また、組み合わせる数を増やすことでより強力で範囲の広い攻撃ができる。
「今のは魔法か?それにしては違うように見えたが。」
「ご名答。」
後ろからカムラが出てくる。
「僕の魔法の名はゴーストを操る魔法……“ソウルリール”。でも今さっきの技はそれの応用です。」
「ご説明ありがとよっ!」
シオンが一気に近づき攻撃しようとするが、
「ドギャ!」
横から急に何かが飛び出してくる。それは幽霊の体だった。
「チッ!」
教会の壁にぶつけられる。ぶつけると一気に球体に戻し、投げる。
『群生魂』
「潰れな。」
『虚体……』
「ズバッ!」
投げられたゴーストが圧縮された球を斬ると、それは真っ二つになり、爆ぜた。
「そういえば……幽霊を自由に操れるんだったな。」
幽霊の体をぶつけられた右半身を触りながら言う。
「そうですね、こっちがデフォなので。」
(単純な幽霊ぶつけも厄介だ。これは避けにくい……!)
「あまり時間はかけられないのでね、次、いきますよ。」
カムラの手に収まった小さな球体があった。
(もしかして……。)
『群生魂・蛇体(ぐんせいこん)!』
球から一気に大量の蛇のように幽霊の体が打ち出される。
「マジかっ……!」
彼らは教会の外へ行き、なんとか逃れようとする。だが。
「追え。」
教会のドアを突き破り、追ってきた。さらに逃げ、安全なところを探る。
(この仮説が本当なら……!)
再び教会に入り、なんとか逃れる。
「あっぶねえ……。」
「マジでどういう性能してんだよ。教会の周り一周してやっと止まったぞ。」
ギュルルルと幽霊の体がどんどん小さくなっていく。そして、あの球体に戻った。
「さっきの膨らむやつと違って何度も使えるんだな。」
カムラは球体を上に投げながらそれに答える。
「ええ、さっきのは私の魔法の一番簡単な応用ですから。」
「そこまで錬成されてるってことか。」
「伊達に何十年も生きてないんでね。」
「そうかい。」
そのとき死角からアキラが攻撃しようとする。スピードの速い彼が回り込んだのだ。
(よし!入る!)
そう思ったが、
『個遇魂(こぐうこん)・壁体(へきたい)』
幽霊の体が壁となり、弾かれた。
「マジ?」
アキラが驚く。
「やりますねえ。」
カムラはそう言って球体を取り出す。
「少々、甘く見すぎていました。」
振り向き、複数の球を投げる。
『群生魂・虚体‼︎』
ボンッと大きく膨らみアキラを弾き飛ばす。
「大丈夫か⁉︎」
吹き飛ばされて壁に激突したアキラに尋ねる。
「だ……大丈夫だ。」
((うん、絶対大丈夫じゃない。))
二人は同じことを思った。
(だがこれ以上手傷を負うわけにはいかないな。)
シオンは冷静に分析する。
(ヤツの攻撃は全て発生までが速い……。あの、いくつもの幽霊の体を発射するやつも初速がトップスピードだ。だがその分殺傷力は高くない。だから対等に渡り合えてる。炎の技なんて持ってたらもう終わってただろうな。)
「チッ、それにしてもどうすりゃいいんだ。ずっと距離を取らされる……。」
ユーリがつぶやいたそれに対してシオンは何か考えがあるようだ。
「少し時間をくれないか。やってみたいことがある。」
そう言ってユーリに何かを伝える。
「了解、やってみる。」
それと同時に一気に距離を詰め、攻撃を始めた。
「来るか……何か策があるんだろうな。」
「知らねえよっ!」
ユーリの振り下ろされる剣に対して技を使う。
『個遇魂・壁体!』
壁を作り、剣を防ぐ。するとさらに球を取り出し、横に投げる。
『群生魂・蛇体‼︎』
壁を回り込むように一気に迫ってくる。何とか間一髪で避けたが、まだ攻撃は続く。今度はカムラ自体が格闘をしてきた。速いスピードで拳を打ち込まれた。
「マジか……っ!」
殴られながらも何とか体勢を整え、剣で攻撃に応じる。
(コイツ、フィジカルもできるタイプか!)
「普通、思わないでしょ?」
カムラは殴りでユーリに攻撃しながら言う。
「こんだけ距離を取らせながらも格闘はできるっていうね!」
再び球体をなげ、剣を握る。
「しまっ⁉︎」
剣を握られたことで身動きが取れなくなってしまった。
「終わりだ。まずは一人っと。」
『群生魂・蛇体……』
するとシオンが飛び出してきて、投げた球体を斬る。すると技は発生せず、煙をあげて消滅していった。
(コイツ、気付いたのか!俺の技の特性に‼︎)
「大丈夫か?」
「何とかな。」
ユーリを何とか立ち上げる。
「どこからわかった?」
「何がだ。」
「俺の技の特性だ。」
「最初はね、あの球体が幽霊の体だとは思ってたけどそれは当たりでしょ?」
「そうだな、あれは幽霊の体を丸めて圧縮したものだ。」
「だからあれに当たり判定はないって思ってたんだ。炸裂する前は実体がなく、物理攻撃は効かないって思ってたんだけど途中でね、咄嗟に斬ったら斬れたんだもん。びっくりしたよ。あの球体、もう実体があるんだね。」
「……そうだ。残念ながらアレはもう実体化している。なら、ああいうことができるわけだ。」
「うん、攻撃による球体の破壊。つまり攻撃のキャンセルができるってことだ。」
シオンは完全に理解した。相手の技の特性を。
(球体がカギだ。アレをどうにかし続けられればこちらに攻撃のチャンスが回ってくる!)
剣を構え、攻撃体勢に入る。
「仕方がないね。」
すると手に持っていた球体を見せる。
「届かない場所から、放つしかないじゃん。」
『群生魂・蛇体!』
手に持っていた球体から一気に大量の幽霊が飛び出してくる。
「クソッ、これは退くしかない!」
一旦二人は離れ、教会の外へ行く。するといくつかの幽霊の口から何かが出てくる。
「!」
(球体⁉︎マズいっ……‼︎)
流石にそこから球体を出してくるとは思わなかったので避けるので精一杯だった。
『群生魂・針体‼︎』
膨らみ、針山のようになって広がる。トゲトゲボールみたいだ。
(こんな技まであるのか……。当たったら終わりだな。)
隣に刺さっている針をみる。それは人の胴体ほどではないが、しっかりと太い針だった。腕の太さぐらいはあるだろうか。
「あの技だけだと思った?」
カムラが教会から出てくる。
「そんなわけないじゃん。もっとあるよ。」
「全部見せれるの?」
ユーリが言う。
「球体を使わないといけないんでしょ?その球体の残りは一体いくつあるのかな?」
「ご心配、痛みいるよ。でも大丈夫。まだストックは残ってるし、ここは球体の材料である幽霊が無限に湧くからね。まあ正確に言うとこの教会の下にある廟がスポナーなんだけどね。」
「じゃあ、全部見せろよ。」
「いいよ。」
すんなりとカムラは了承し、複数の球体を一気に投げた。一つや二つじゃない。7つほどの量だ。今までの比ではない!
『群生魂・多重蛇体‼︎‼︎』
球体どうしが繋がり、一気に大量の幽霊の体が打ち出される。さらに大きさとその量が半端じゃない。今までの比ではない。完全に大技と言って良いだろう。
「球体を複数使って攻撃するとさらに量と大きさが増すのか……!それは予想してなかった……。」
「でしょ?」
幽霊の体を切り裂いてカムラが現れる。近くにいた幽霊が彼の手に引き寄せられ、剣の形になる。
「危な……!」
何とか反応し、剣と剣をぶつける。すると相手の剣が折れ飛んだ。
「あっ、そうだった。変形直後は形が安定しなくて壊れやすいんだった。」
カムラはゆっくりとこちらに近づいてくる。手に再び幽霊の体が引き寄せられる。
『変魂刀』
幽霊の体を変形させ、作った刀剣。さっきも言った通り変形後は壊れやすいが変形後のみだ。それ以外にデメリットはほとんどない。
「さて、これで私も接近戦ができる。」
そう言った瞬間、急にカムラが近づき、攻撃を仕掛けてきた。
「剣での真剣勝負といこうか‼︎」
カムラはそう叫び、剣を振りかざす。だが、大ぶりの動作に対してシオンは素早く相手の胴に剣を当てる。だが。
「バカな……ッ!」
剣は、折れた。
「かかったな、バカめ!」
球体を取り出し、技を出す。
『群生魂・虚体!』
ブワッと大きく膨らみ、彼は遠くに飛ばされた。
「魔力もまとえないザコに!俺の魔力でガードした俺の胴体を!ただの剣で斬れると思ったのか?」
魔力の主な使い方は二つ。一つは魔法を使うために消費すること。そしてもう一つは魔力で体を覆い、身体能力を向上させたり、カムラのように体をガードすることだ。
「剣で正々堂々やりあうわけねえだろ、バーカ!それよりもこっち使った方が楽だしよお!」
シオンはガクッと気絶したのか動かない。
「まずはお前からだ!」
一気に斬りかかるがユーリが何とか足を斬る。でも、それでも浅い。
(硬っ!一体どんな体してやがるんだ!)
「オイ、シオン起きろ!殺されるぞ‼︎」
だが、彼は起きなかった。
「終わりだ!」
剣を振り下ろし、首筋にかかる直前、彼の体はいきなり動き、剣を素手で弾いた。
「は⁉︎」
全員が驚愕する。相手も急なことで理解ができなかった。
(何故……何故!私の剣が防がれた⁉︎一体どうやって⁉︎)
思考に脳を回していたせいで反応に遅れが生じる。そこを彼は見逃さない。
「ドスッ‼︎」
腹に拳を打ち込み、相手を同じくらい吹き飛ばす。相手も流石に痛みに悶絶する。
「大丈夫かシオン!」
ユーリが駆け寄って言う。
「ああ、大丈夫だ。」
その時彼はシオンから違和感を感じた。
(なんか……おかしい。というかなんだ!この魔力は!)
魔力が彼からは立ち昇り、圧倒的な強者感が出ていた。
「ヤツは俺が止める。」
そう言うと瞬時に彼が消え、敵の間合いに入る。
(速い!先刻とは動きが違う‼︎さっきまでのは何だったんだ⁉︎)
格闘戦に陥るが何とか対応する。だが、明らかにシオンの方が優勢だった。
(何ちゅう重みだ!鈍器で殴られてるみたいに痛い!)
彼の拳には、魔力でガードしてもそれを貫通してダメージを与えるほどの重みがあった。それを速いスピードで何発も入れられる。反応が徐々に遅れていく。
「ドスッ‼︎」
再び腹に拳が決まり、敵は吹っ飛んだ。そんな彼を見てユーリは思う。
(コイツ、本当に同一人物か?)
それほどまでに先刻とは動きが違っていた。
「ゲホッ……ガッ……!」
カムラは何とか立ち上がるが、かなりのダメージを負っていた。口から血を吐いている。先ほどの打撃がかなり効いているのだろう。
「ハア……ハア……、一体どうなってるんだ……。何が起こっているんだ……!」
カムラには状況が理解できない。剣を素手で防ぎ、魔力でガードした体をあっさりと致命傷まで持ってくる。魔族は体に再生能力がついているためこの程度では死なないが、蓄積すればそれだけ動きは遅くなる。この状態では、彼はいつもの動きはできなかった。
「お前は本当に人間なのか?」
カムラの問いに彼は答えない。逆に下を向き、沈黙している。
「オイ!しっかりしろ!」
肩をユーリに叩かれてハッとする。
「オイ、大丈夫なのか?」
「大丈夫だ、それよりも……。」
その時幽霊が飛んでくる。それを軽く避け、一気に近づく。
「一体何があった⁉︎なんでヤツが血を吐いてるんだ⁉︎」
「え⁉︎覚えてねえの⁉︎」
「今の今まで俺は気絶してたぞ。」
自覚のない行動。理解ができなかった。
(無意識下での行動か?いや、でも会話してたよな。気絶しながら会話なんてできるのか?)
『群生魂・蛇体!』
再び襲い来る敵の攻撃を掻い潜りながらユーリは考える。
(そもそも気絶してたのか?それともなんだ?人格の入れ替わりか?)
シオンは先ほどより確かに若干動きは良くなったように見えるが、あの時ほどではない。
(まあいい、それは後でいくらでも考察できるし、まずはこの戦いに専念しよう。)
シオンは先ほどとの体の違和感に気付いた。
(なんか……さっきよりスピード上がってね?)
自分の体が先ほどよりも軽く速く動くのだ。
(しかもなんか魔力?みたいなものが手に集まってるんだけど……。)
確かに彼は不完全ではあるものの、魔力を纏うことができていた。これで魔力で強化した打撃を打ち込める!
(クソッ、さっきからどうなってる。)
カムラは攻撃しながら不満を心の中で漏らす。
(さっきからアイツはスピードが上がってしかも魔力を纏えてるじゃないか。アレ程度では俺の体には傷はつかんだろうが何撃も打ち込まれるとマズい。近距離で一気に仕留めるか。)
カムラはダッと駆け出し、シオンに近づく。だが、先に体が動いたのはシオンだった。
「オラッ!」
拳を首元に打ち込む。カムラは思わず体勢を崩すが、手から何かを離す。
(終わりだ!)
『群生魂・針体……』
だが、そうはならなかった。
「カカカッ!」
球体にナイフが刺さり、膨張が止まった。
「全く、ヒヤヒヤするね。」
アキラがナイフを投げ、球体の膨張を止めたのだ。
「このッ……クソ野郎が——」
そう言おうとするが、彼の全力と、思いの乗った拳が彼の顔面に激突した。
「ガッ……。」
拳から漏れる魔力が赤黒く光り、周りを駆け巡る。
この技の名前は——
彼らの戦いも大一番を迎えた。ここで勝てばダンジョンのクリア。出来なければ死だ。
彼は今、ノリに乗っている。最高の状態なのだ。人は死に隣り合わせの時ほど全力以上の力を出す。
限界突破の一撃。それが導く道とは——
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます