おでかけ

家に帰るとアイウィンがちょうど家から出てくるところだった。

俺「みんなは起きてるのか?」

アイウィン「クラク以外起きてます。」

俺は了解とともに街に行くことを言った。

ニュールとリーシアに街に行くことと、なにかあったらこの家を焼いてでも逃げることを言った。

少しけもの道歩くとすぐに道に出た。すると見慣れた大きな外壁が見えた。

道なりに歩いていくと、門が見えてきて騎士が検問をしていた。

俺は実家を出る時に貰った20mm×20mm×150mmの模様(紋章)の入った角棒を騎士に見せて、なんの問題もなく通った。

俺たちは街に入ると早速塗料を取り扱っている店に入った。

俺は鞘に必要な塗料や保護剤(ニス的なもの)などを買い揃えて行った。

調味料や布、糸などを買って街を歩いていると、ガボに会った。

ガボ「よう。こんなところで会うとは珍しいな」

俺「ああ、少し急ぎて買い揃えないといけないものがあってな」

ガボ「そうかそうか。あ、そうだクリスタからあんたに(言ってたもん仕入れといたからまた来てくれ)だそうだ」

俺「わかった、ついでに行くわ。」

ガボ「アイウィンちゃんとやってるか?」

アイウィン「しっかりやってるよ」

ガボ「そうかそう」

と言いながら話ながら笑い合っていた。

ガボにクリスタの場所を聞き、その方向へむかう。

店に着いた時に感じたことは(外から見るとなかなかに大きいな)と思いつつ中に入ると、鍋やナイフ、食器類などを日用品から専門用具まで色々あった。

俺は「クリスタは今いるか?」と従業員らしき人に聞くと

従業員「店長ですね。少々お待ちください。」

俺は(あいつここの店長やってんのか)とそんなことを思っているとクリスタが出てきて「こちらへどうぞ」と客間へ通されて椅子へ座った。

クリスタ「単刀直入に言います。言っていた物が手に入りました。しかしこれを何に使うのか全く分からないのですか…」

俺「大丈夫加工法は知っているし、使うものは決まっているから」

クリスタ「まあ、あなたがそう言うなら…例のものをこちらへ」

クリスタがそれを言うと従業員が大きな箱を3個持ってきた。

俺はその箱を開けて、確認した。

1つ目の箱には銅があり、2、3箱には珪砂けいしゃ(砂つぶ)が入っていて、思わず「よし」と言ってしまった。

俺以外は首を傾げていたが特に何も言って来なかった。

やはりこの世界は前世と違って技術は隠す主義らしい。

俺らは箱を背負い、店を出てた。

少ししてからアイウィンに「どうして砂なんかを…」と聞かれた。

俺は「実はあれガラスの大まかな材料なんだよ」と言う。

そう、この先工業化を進めるためにはどうしてもガラスが必要になる。“ どうしても”だ。

俺たちは門から出るときた道を歩いて帰っていった。

家に着く頃には日が沈んでいて少し暗かったが視覚強化で明かりなしでも普通に歩けた。

それと、帰り道に黒曜石が落ちていたので拾っておいた。あとでガラス作りに必要になる。

「ただいま〜」と家に入ると同時に言うと全員の頭の上に『?』が見えそうだった。

俺は皆んなに“ただいま”と“おかえり”意味を教えると納得した様子で

『おかえり』とみんなから言われた。

夕飯を食べてから布団の中に入ってゴロゴロしていると、ルードが「ガラスってなんだ?」と言ってきたが、言葉での説明がかなり難しいため「見て、自分で理解してくれ」と少し誤魔化す。正直なところ俺もわからないところが多い。(専門職じゃないし…)と内心思っていた。

ルードは俯いて考えているとアイウィンが「“見て覚えろ”と言うことじゃない?」とわかりやすく説明してくれた。

ルードは「なるほど」など呟いていたがすぐに寝てしまった。

俺「まあ今日は疲れたから仕方ないよな」

アイウィン「ええ、今日は早く寝ましょうか」

俺は目を閉じて意識を手放した。

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…kて …きて 起きて 起きなさい!

『はっ!やっばもうこんな時間やん!あぁ〜また遅刻する』

おにぎりを作って家をとび出した。

「行ってらっしゃい」

『はあ〜はあ〜 ま、間に合った。あっぶねー』

<またギリギリかよw変わんねーな>

『うわ寝癖えっぐ 直すのめんど〜』

『1限何だっけ?』

<機構(機械機構)だよ>

『うっわ めんど』

<わかるわ〜w>

<やっべ先生きた>

〔それじゃあ出席取るぞ〜〕

1限の終わりと同時に俺らは廊下に出ていく。

<次の時間プログラムだぜ めんど>

『そうか?俺はそう感じないけど』

<いいな〜>

<そういえばお前就職どこにするん?>

『俺はね〜……』

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俺「はっ!」

俺「なんだか懐かしい夢を見ていた気がするんだが………思い出せない。ま、いいか」

俺は布団から出ると外に出て背伸びをした。

そして鍛冶場に行き、拵え作りの続きをした。

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この小説は趣味程度でやりますのでこれから更新がかなり遅くなります。

基本は毎月1ついたちに投稿します。

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